障害者とコンピュータ利用教育研究会

1999年3月会報 NO. 104  Mac Education Society(MES)

編集 成田 滋 西谷淳 猶原秀明 丹羽登、 村川佳子、渡部親司、岩井宏氏

PDF版の会報(264K)はこちらです。お読みになるにはAcrobatReader日本語版が必要です。どうかダウンロードしてください。また、コンピュータ関連の雑誌についているCD-ROMには、無料のAcrobatReader日本語版がついています。これをハードディスクにインストールすることをお勧めします。


   
MES
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1999年
2月号
1999年
1月号
1998年
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1998年
11月号
1998年
10月号
成田研究室

 

〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2007
  兵庫教育大学 学校教育研究センター
  naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp
  Fax 0795-40-2203

■ 目次 ■

 

コンピュータ利用教育ミニ研究会のご案内

チャレンジキッズの本

京都みらいネットについてです

1998年アメリカ合衆国個別障害者教育法(IDEA)
第20回議会報告書の要約 第一部

ウインドウズ版簡易文書入力ソフトの紹介

Mac World Expoのアルバム

教育とコンピュータ利用研究会 POEM`99 in Tokyo

みなさんからのお便り

■コンピュータ利用教育ミニ研究会のご案内

 関西では梅が咲き始めました。貴校におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、今春もMESのミニ研究会を滋賀大学教育学部附属養護学校で開催させていただきます。
 MESは兵庫教育大学学校教育研究センターの成田滋教授を世話役に学校現場の先生方が実践を持ちより発表しあうアットホームな研究会です。月例研究会は昨年11月には100回目を迎えました。MESでは各校の自作ソフトを集めた「MES自作教材集CD-ROM」も制作しております。4月にはIEPと情報化に関する資料集を発刊する準備も進めてまいりました。
 さて、今回は障害児学校・学級インターネット活用プロジェクトとして知られております「チャレンジキッズ」についても話題とさせていただきます。光ファイバー高速回線を活用した最新の利用実践について交流するとともに、新年度からのプロジェクトについても議論を進めていきたいと考えております。
 つきましては、貴校の関係の先生方にふるってご参加いただきたくご連絡申し上げます。年度末でお忙しいこととは存じますがよろしくお願いいたします。

●第一部:研究交流会
日時:平成11年3月27日(土)  午後2時〜4時30分
場所:滋賀大学教育学部附属養護学校 (滋賀県大津市際川3丁目9-1)
内容:学校現場でのコンピュータ利用の実践交流
   1. インターネット接続による教育利用の紹介。
     学校現場での様々な実践事例の報告。
     「チャレンジキッズ」プロジェクトの報告と新年度の構想
   2. アメリカの各州における障害児教育の特徴(98年度海外調査報告)
     (1) テネシー州Nashville市学校の
            障害児教育カリキュラムとネットワーク事情
     (2)ハワイ州Hilo市Keaukaha小学校
               障害児教育とカリキュラムほか
   3.「MES自作教材集CD-ROM'98」と、収録されたソフトの紹介。
     教材開発者より説明、合評。

●第二部:合宿研究会
日時:平成11年3月27日(土) 午後6時より
場所:滋賀大学教育学部附属養護学校宿泊訓練棟「にじの家」
内容:恒例の実践交流と情報交換会。
   研究プロジェクトに関する話し合い。
参加費:無料
  (宿泊・夕食については実費を徴収させていただきます。布団代と食費です。)
主 催:滋賀大学教育学部附属養護学校 情報教育部
     MES障害者とコンピュータ利用教育研究会
     兵庫教育大学学校教育研究センター教授 成田滋(代表)
事務局:滋賀大学教育学部附属養護学校 石部和人
          Tel. 077-522-6569  Fax. 077-526-2279
         E-mail:ishibe@sue.shiga-u.ac.jp
         または ishibe@fyfc.sue.shiga-u.ac.jp
※申込みは,石部までお願いいたします。

■チャレンジキッズの本

 障害児教育とインターネットの分野では、初めての本、「教室からのインターネットと挑戦者たち--チャレンジキッズによる出合い・学び」が、2月15日に刊行されました。是非、皆さんに御一読いただきたく、御案内させていただきます。子どもたちのいきいきとした姿が、数多くの執筆者によってえがかれています。ぜひ、御一読下さい。
全国特殊学級設置学校長協会会長推薦・全国知的障害養護学校校長会会長推薦!
■編 者
佐藤尚武(滋賀大学教育学部教授,附属養護学校長,医学博士)
成田 滋(兵庫教育大学学校教育研究センター教授,教育学博士)
吉田昌義(文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官)

新刊A5判・186頁
定価(本体1900円+税)

●将来的には,地域・学校・福祉・医療・保護者など,すべての人が対等に参加できるネットワークを提案!
●次期学習指導要領の改訂に伴う「情報」科新設もふまえた内容!
●北海道から沖縄まで,全国28校がネットワークを駆使し,新しい交流のあり方を提唱!

 障害のあるなしにかかわらず,その子どもがコミュニケーションの道具としてインターネットを使える環境さえあれば,「電子ネットワーク上の学びの共同体」への参加は難しくありません。障害によって入出力が困難な場合には,その子どもに合った機器のフィッテングは必要ですが,それは共同体へ参加する準備でしかありません。情報リテラシーの学習では,十分な支援が必要となりますが,身につけた知識や技術を活用するという点では,すべての児童・生徒は同じ立場にあります。(「はじめに」より)

目 次1章 インターネットで学校が変わる
     −インターネット,その教育活用による効果と課題−
  1.インターネットによる教育環境
  2.インターネットで学校が結ばれる
  3.インターネットで子どもが変わる
  4.インターネットで学校が変わる
2章 「チャレンジキッズ」が始まった
     −チャレンジキッズの紹介−
  1.「チャレンジキッズ」ってなんだろう
  2.「チャレンジキッズ」をのぞいてみよう
  3.「チャレンジキッズ」のこれまで
  4.チャレンジキッズを支えてきた教師たちの取り組み
3章 「チャレンジキッズ」で元気いっぱい
     −実践活動の紹介−
  1.メッセージの交換から交流への発展
  2.病室からのアクセス
  3.僕の家は,学校とつながっている
  4.コンピュータは道具箱
  5.印刷の注文は承りました
  6.先生へのラブレター
  7.今日は手紙来てるかな?
  8.修学旅行で行くところはどんなところかな
4章 “チャレンジトークwith子ども美術館”
     −インターネットの教育活用に関するオンライン座談会−
 ◎チャレンジキッズ体験版の紹介
 ◎技術資料
  1.インターネットにつなぐ方法
  2.インターネット利用に必要なソフトウェア
 ◎コラム
  インターネットの教育利用を支えてきたプロジェクト 1〜3
  身内で使うとこんなに便利 1〜2
  こんなに広がる教育イントラネット 1〜5
  チャレンジキッズ ちょっといい話 1〜6
  インターネットの新しい接続方法 1〜2
  インターネットによるこれからの情報活用 1〜3
 ◎解説
  教育行政における最近の動向
  先進技術と障害児の教育

出版社 北大路書房
 〒603-83033 京都市北区紫野十二坊町12-8
 TEL 075-431-0361 振替 01050-4-2083
 FAX 075-431-9393

ご注文はお近くの書店、あるいは直接当社まで。直接注文の際は、別に郵送料310円が必要です。
報告 太田容次
       hota@fyfc.sue.shiga-u.ac.jp

■京都みらいネットについてです

 大森直也 京都府立南山城養護学校 HGF01266@nifty.ne.jp
 京都府はインターネット接続の事業、愛称「京都みらいネット」を平成9年度から 運用しており、平成9〜11年度で府立学校のすべてを64kbpsのISDN専用線で接続す る予定です。市町村立の小中学校は予算措置が別になるので接続はそれぞれの状況に よって多少変わりますが基本的にはダイヤルアップのISDNで接続するようになる予定 です。
 京都府としては、すべての学校が接続が可能なように接続拠点の体制を整えていま す。現在6Mbpsの回線が引かれており、京都府南部は府立商業高等学校、北部は府立 工業高等学校にサブ拠点を設けております。
 接続拠点は京都府総合教育センターにあり、情報教育研究部が保守、サポート等を 行っています。メールIDの発行もその業務サービスの一つです。回線が接続される と、HP用のサーバーディレクトリとメールIDが用意されます。又同時に「本人の希 望」に基づき教職員個人のIDを発行します。このIDは京都府下の教職員の生涯に1つ だけ発行することとし、異動してもIDは退職するまで変わることはありません。ま た、非常勤の職員も同様です。ただし、勤務が任期が切れている時期については学校 長から報告してもらい、IDの利用を停止しています。
 IDについては特に利用の規定は設けておりません。学校によってはTAによってコン ピュータ一台だけが接続されている場合もあります。担当者に対する研修の折にはそ のような環境でも効率的に電子メールが活用されるように、個人のプロファイル設定 をして校内での活用を促すというようなことをサポートするようにしています。
 また、申し出に応じて児童生徒用のIDも発行しています。校内LANにメールサーバ ーを立てることができる学校については管理者が独自で発行してもらうようにしてい ます。
 基本的に高等学校はUNIX(ソラリス)サーバーがあり、センターの管理者がリモー トメインテナンスを行っています。盲・聾・養護学校については現在聾学校が独自に NTサーバーを立てている以外はサーバーはありません。市町村によってはNTサーバーによる校内LANを構築しているところがあります。これについてはリモートメインテナンスは不可能なので、市町村が独自にサポートしています。
 基本的なスタンスとしては京都府総合教育センターはサポートする立場であり、 「このように使ってはいけない」あるいは「こう使わなければならない」ということ を言うことはありません。ただし、どう使ったらいいかわからない、という質問が寄 せられた時には知り得る範囲でお答えする場合はあります。
 校内のネットワークの構築については、学校によって差がありますが「NetDay」に よる自前のネットワーク構築をされている学校もあります。この場合も、セキュリテ ィー上のアドバイスは学校側の要請に応じて可能な範囲で行います。また、現在私の 知る限り、京都府下の盲・聾・養護学校で職員室の机の上までネットワークが来てい る学校は府下全12校のうち3校で、そのうち2校は校内LAN主幹線は業者、後は職 員の手作業で引きました。1校は全くの手作業で一部カテゴリー5のケーブルを自前 で購入して持ち出しになった部分もあるようです..。当然ですが、職員に個別にク ラスCのIPアドレスを割り振って個人のコンピュータが利用できるようにしていま す。
 現在6つのメーリングリストのサービスを行っており、要望が多かった、休日に自 宅でメールが取りたいという事に対して、自宅で独自に加入しているインターネット 回線を利用してメールの取得ができるように設定を行いました。ただし、万が一にも セキュリティーに問題があってはいけないので、メールのポートは毎月変更され、学 校の担当者を通じて校内に連絡されます。
 メールやホームページの利用ガイドラインのようなものは各校が独自に準備してい るようです。大枠については京都府個人情報保護条例によって規定されています。こ の条例はみだりに個人の情報が漏れないことを目的としています。従って、本人の希 望に基づいて発信される情報まですべて一律に制限するものではありません。たとえ ば、発信してはならない個人情報の中に国籍という条項がありますが、これは、行政 機関(もちろん学校の教職員も含まれる)が個人の国籍について本人の承諾無しに言 及することはないということを規定しているのであって、たとえば留学生が「私はア メリカから来ました」というような情報まで規制するものではありません。従って、 条例上ホームページ上の実名や顔写真を一律禁止するようなこともありません。学校 のHPの場合、最終判断は校長にありますので、教育上必要と認める場合は当事者の 承諾の上で実名で情報発信される場合もあるわけです。
 インターネット関係の研修講座は募集定員の2倍程度は申し込みがあるなど、関心 の高さを伺わせます。
研修内容をより一層受講者のニーズに合うようにするよう工夫することが課題でも あります。
 MyHP http://member.nifty.ne.jp/ohmori/

■1998年アメリカ合衆国個別障害者教育法(IDEA)第20回議会報告書
報告書の要約 第一部

 今月より4回にわたって、アメリカ合衆国個別障害者教育法(IDEA)第20回議会報告書報告書の要約を掲載いたします。この報告書は、アメリカの障害児教育の現状を知るにはバイブルのような内容が盛り込まれています。
 渡部親司 http://www.ceser.hyogo-u.ac.jp/naritas/idea99/index.htm
(翻訳 猶原秀明 豊中養護学校 m97332h@students.hyogo-u.ac.jp)

●1997年個別障害者教育法修正法の概要

○状況と環境
 この章では、障害を持つ子ども及び青年に供給される障害児教育サービスの規定の背景となる情報が含まれている。この章の最初の項目では、個別障害者教育法(IDEA)と1997年の個別障害者教育法修正法との変更点が述べられている。第2の項目では、州のアカウンタビリティ・システム(成果の説明責任)の履行について記述している。
 「個別障害者教育法1997年修正法」は、先のバージョンを強化したものである。このモジュールでは、教育サービスが障害を持つ子どもたちに計画され提供されている。最近の改訂の枠組みとしては、次の6つの原則を貫いている。すなわち、無償で適切な公教育(FAPE)、適切な評価、個別教育計画(IEP)の開発、最も制約の少ない教育環境(LRE)、親と子どもの決定参加、障害を持つ子どもとその親の権利を守る為の適正手続きである。
 個別障害者教育法1997年修正法は、障害を持つ生徒の訓練に関連する特殊な新しい要求を付け加えている。法律は、FAPEが停学や退学させられている子どもの役に立つものでなくてはならないことを具体的に命じている。州と地方の教育機関(SEAs and LEAs)は、たとえ子どもが学校に来なくなっていたとしても、その生徒の目標と目的を伴う個別教育計画がで実行し続けることを保証する責任がある。
 個別障害者教育法1997年修正法は、新しい申請による研究費交付の規定を含んでいる。これらの資金交付の大部分は、人員の限定された障害児教育、普通教育の供給の要求を満たす発展のために使われねばならない。また、人員のサービスに関連しなくてはならない。
 さらに、その規定は、専門性の規準に関することについて触れている。個別障害者教育法1997年修正法に従い、州は、確かな条件のもとで障害児教育とそれに関係する設備での教師助手とそれを適切に訓練し管理することを認めるものとする。

○州のアカウンタビリティ・システムと障害児
 一般教育のアカウンタビリティの伝統的なモデルは、大抵の場合は組織への情報提供を基盤としている。これらの方向付けされた入力の説明責任のシステムは、認可とか、学校改善査察、アカウンタビリティ、プロフィール、地方複合レポートなどさまざまに呼ばれている。連邦政府、または州政府によって予算付けられた特殊な範疇に入る計画への承諾の批評も同様に、そのシステムへの入力に依存している。
 障害児教育での伝統的なアカウンタビリティは、適宜、連邦政府と州の法律によって定められた適切な手続きを地方が遵守しているかどうかに焦点が当てられてきた。
 個別障害者教育法1997年修正法は、生徒が新しい学力水準に達しているかどうかなど、アカウンタビリティの方向付けを、情報提供または処理という観点から、教育成果を念頭においたアカンタビリティの取り組みへの転換や、障害児への見込みに関する「規準を強める」ことを強調している。
 州政府は、情報提供、または、指導のプロセスのアカンタビリティから教育システムの成果に関するアカンタビリティへの変化を確立する努力を続けている。  ほとんどの州のアカンタビリティ・システムにおいて、障害を持つ生徒を包み込むことは、通常教育の分野で広がっている。しかし、IDEAによって通達されている個人保護を保証することから、州が解放されるということでは断じてない。

■ウインドウズ版簡易文書入力ソフトの紹介

 このシステムは、マウスやキーボード等の入力装置を用いずに簡単な文章を作成す ることを目的として作られています。入力の方法は「1ボタン」入力と「多ボタン」入力とあり、以下のようなカスタマイズが可能です。
 ・ 良く使う単語の設定
 良く入力する単語を文字列として選択可能にします。個人別に複数の単語帳を用意できます。
・ フォントの設定
 表示部に表示される文字のフォントの変更が可能です。
・ 背景色の変更
表示部の背景色を変更します。文字は黒で表示されるので、見やすい色に変更してく ださい。
 このようなスキャニングソフトは、マック版に比べるとウインドウズ版ではあまり 市販されておらず、開発の望まれているソフトです。また、市販品は非常に高価なた め、普及が今ひとつ進んでいないという現状もあります。このような意味からも、今 回開発されたウインドウズ版簡易入力ソフトは、肢体不自由等でマウスやキーボード の入力が困難であった方々にとって、朗報をもたらすものです。
 このソフトを開発した松江工業高等専門学校情報工学科の日野和久教授は、眼球の左右の動きによって1スイッチを可能とした装置の開発も行っており、両者を併せることで、重度の肢体不自由者向けの意思伝達装置の開発を進めています。

○問い合わせ先
〒690-8518 島根県松江市西生馬町14-4
  松江工業高等専門学校 情報工学科 日野研究室
hino@it.matsue-ct.ac.jp

■Mac World Expoのアルバム

●Mac World Expoのアルバム
 以下のPICTは、2月に千葉幕張メッセで開かれたMacWorld Expoにおけるスナップです。多くのボランティアが参加し、MESやパソコンバンク、チャレンジキッズの新刊本を紹介しました。MES CD-ROM98もたくさん紹介でき感謝でした。
●ブースにて1
●ブースにて2
●ブースにて3
●ブースにて4
●成田先生

■教育とコンピュータ利用研究会 POEM`99 in Tokyo


 現在、関東支部が中心となって、様々な企画と準備をしております。開催日程はすでに決定していますので、詳細は後日ご連絡させていただくこととして、まずはご宿泊のご案内をさせていただきます。1999年度のPOEM開催のタイミングが、会場校である玉川大学の通信教育夏期スクーリングのタイミングとバッティングするため、玉川学園までの近距離ホテルが取り合いになる可能性があります。早めのリクエストがよろしいかと存じます。東急観光玉川学園駅前支店にアレンジを依頼しています。
 ご宿泊に関するご依頼やお問い合わせには、ACE事務局及びPOEM実行委員会ではお答えできませんので、東急観光玉川学園駅前支店にご依頼されない場合は、個人的にアレンジをお願い申し上げます。尚、 東急観光玉川学園駅前支店では地方からの交通アクセスについても、ご希望に応じてアレンジを行います。
 会場の玉川学園の場所ですが、
http://www.tamagawa.ac.jp/top/gakuen.htmlでご確認下さい。
1. POEM`99プログラム(案)
 ・テーマ  beyond classroom
        「教室が世界」から「世界が教室」へ
   ・主催 教育とコンピュータ利用研究会<ACE>
   ・共催 社団法人・日本教育工学振興会<JAPET>
   ・後援 文部省(決定),東京都教育委員会(予定)
       町田市教育委員会(決定),玉川学園 (決定)
   ・協力 障害者とコンピュータ利用研究会<MES>,KIDLINK
   ・協賛 日本IBM株式会社,アップルコンピュータ株式会社,
       マイクロソフト株式会社、日本教育新聞社,
       株式会社内田洋行,島津理化器械株式会社,
       ヤノ電器株式会社、KDD株式会社,
      (株)KDDテクノロジー他(以上,予定)
    ・会場  玉川学園(東京都町田市)
2. スケジュール
 8月6日(金)午前 9:00〜準備
        午後 オープン(プレイベント&部分オープン)〜17:00
 8月7日(土)一日 オープン(全会場)9:00〜(17:00 )
●お問い合わせ Shimizu_L@k12.tamagawa.ac.jp
 清水@ACE代表幹事(玉川大学)
 

■みなさんからのお便り

 ●QuickTakeを使って
 加藤浩之 鳥取市中山小学校 hirokato@apionet.or.jp
 子どもの中学校(養護学校)への就学について、かけずり回っている最近です。先日、quicktakeの利用を申し込みました。そして、MESより贈っていただきました。以前より障害児学級用にデジタルカメラが1台あればと思っていました。特に、自閉症の子ども2名には、今まで、認知機能の発達のため、ポラロイドカメラ、使い捨てカメラを使い、Macに取り込むなどして利用してきました。しかし、フィルムの制限が自由な使い道を阻害してきました。そこへ、QuickTake!子どもが常時、映像記録装置--デジカメを持てば、自己の認識の幅を広げていくと思います。  電池を購入して、ソフトウェアをインストールしてさっそく使ってみました。子どもには使い方はすぐにわかりました。教室内で数枚写して学校探検へ。学校探検に出かけるには「写真を写します、はいチーズ、ありがとうございました」といった一連のあいさつは練習の上です。知的障害児学級に行って友達をパチリ。職員室、校長室、体育館…といろいろな人・物を写しました。そのあと、Macに転送して1枚1枚見て楽しみました。そして、気に入ったものをカラー印刷しました。この画像に場所名や人物名を入れ、厚紙に貼り付けると行動カードができました。
 まずはQuikTimeを手に持ち、行動カードを作ることで、子ども達の認知が広がり、行動・判断力が高まってくれればと思っています。…データがたまったら…ハイパーカードで、ハイパーリンクができる校内地図や行動スタックができればと思っています。
 wwwでその様子を公開しています。http://www.freepage.total.co.jp/cats003/quicktake.htmlです。フリーのページですから少しコマーシャルが出ますがご勘弁を!

では来月の会報をお楽しみに。