31回Phi Delta Kappa/ギャラップによる公立学校に対する意識調査報告---ホームスクールについての意見---

The 31st Annual Phi Delta Kappa/Gallup POLL

http://www.pdkintl.org/kappan/kpol9909.htm

  監修 成田 滋  兵庫教育大学学校教育研究センター   2000年5月31日更新



保護者が学校以外の教育の場として選べるのがホームスクールである。この調査ではかっ1997年に、「ホームスクールは望ましいか、望ましくないか」という設問を提起した。そのときは、57%の人が米国にとって望ましくないと答えた。今回の調査では、ホームスクールについて、2つの設問を出している。1つはホームスクールで学ぶ子どもにどのような教育が必要か、2つは子どもに学力水準検査を求めるかである。

●公的な教育サービス

市民の大多数は、障害児教育を含む5つの公的な教育サービスをホームスクールで学ぶ子どもに提供すべきだと考えている。賛成意見は92%である。ホームスクールの教師が公立学校教師用の研修プログラムに受けれるかについては、80%の市民が賛成し、学校の特別活動に子どもが参加することについては74%の市民が賛成し、運転免許コースでは73%、通学バスサービスでは53%が賛成している。以上のような4つの公的な教育サービスをホームスクールに提供することにについて、市民は人種の違いを超えて高く支持していることが判明している。

第1問:

ホームスクールで学ぶ子どもに公費による教育サービスを提供することに賛成ですか、反対ですか?

        表 1 公費による教育サービス

  賛成 反対 わからない
障害児教育サービス 92 7 1
公立学校教師用の研修 80 18 2
特別活動への参加 74 25 1
運転免許コースへの参加 75 26 1
通学バスサービス 53 44 3


●ホームスクールで学ぶ子どもへの全国学力検査

次に、子どもの学力検査であるが、公立学校で学ぶ子どもが受けねばならない全国学力検査をホームスクールで学ぶ子どもも受けるべきか否かついて、市民の92%が受けることに賛成している。この結果は、人種による意見の違いは現れていない。



第2問:

ホームスクールで学ぶ子どもが州学力検査、及び全国学力検査を受けることについて賛成ですか、反対ですか?

          表 2 全国学力検査

  賛成 反対 わからない
全国平均 92 7 1
子どもいない者 92 6 2
公立学校の親 92 8