■目次■第74回関西例会のお知らせ 第73回関東例会の報告 POEM'96 楽しく学ぶマルチメディアのパーティの報告 自作教材集CD-ROM97製作の予告 1997年アメリカ合衆国障害児教育とマルチメディア/ネットワーク活用の視察 第14回クロージングザギャップ年次大会 天狼&ディル in Madison〜自閉症児を連れてアメリカへ 市販教材の紹介 皆さんからのお便り 事務局から 673-14 兵庫県加東郡社町山国2007 兵庫教育大学 学校教育研究センター 0795-40-2205 phone Email:成田 滋
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◎キャンプ初日
今にも雨が降りそうなどんよりとした沈んだ朝、なかなか起きようとしないテピをたたき起こす。寝起きの悪いテピを起こす騒ぎは、我が家の一日の始まりの大仕事となっている。好きなビデオの音に励まされて、文句をいいながも何とか起きてくる。大好きなゴリ君(ゴリラのぬいぐるみ)に救いを求めるようにしっかりと抱きしめてソファーに腰をおろしてまどろみ始める。ここでまた寝られたら元も子もないと酸っぱいレモネードを手渡し目覚めさせる。なんとか身体は動きだしたが機嫌は最悪。こうやっていつものように、テピを励ましながら、身支度をさせ朝食(ご飯に佃煮をのせた朝食が好み)をとらせてやっとのことで家を後にする。
外にでれば気分も変わりとたんに元気な声を出すことがよくある。初日の今日はちょっと緊張気味ではあるが、足どりは軽い。どこに行くのかテピも理解しているようだ。プレイグランドでは馴染みの顔のリンダが待っていた。リンダの他に若いスタッフが3人いる。「私の他のスタッフは最年長でも22歳なのよ。私なんかシニアだわ(リンダは私と同年齢)。」と言うリンダだが、その後の活動を見ている範囲では最もよく働いているのは彼女だ。その他、スーパーバイザーやアート専門のスタッフなどが時々違った教材などを持ってやってくる。
「エリコ、好きなだけここにいていいのよ。」とリンダに言ってもらって引き際を考えていた私だが、私が帰ることを恐れている様子のテピと話好きのリンダに引き留められるかのように、初日はお昼過ぎまで一緒にいてしまった。お陰でここでの活動の流れを大体つかむことが出来た。机に向かってのパズルや色塗り等座っての遊びと遊具やボールを使うなど、身体を動かす遊びとを交互に取り入れている。その間に全体でするゲームやクラフトがあると、テピもその中に入る。テピには、理解できないような活動でも落ち着いてその中で過ごしている。オレンジ色のトイレに抵抗を示すかと思ったら、事前に見せておいた効果かすんなり使用できた。お昼に支給されたサンドイッチもあっという間に平らげた。
これで一安心かなと思って帰ろうと思った私であるが、私にぴったりくっついたテピは離れようとしない。時計の針を指さして「3時に迎えに来ます。」とテピに言い聞かせると何となくわかったようで不満の声をだした。リンダにテピがもし落ち着かなかったら電話をくれるよう頼んで、私はプレイグランドを後にした。テピの大きな泣き声が背後から追いかけてきていた。
3時にテピをむかえに行く。リンダとバスケットコートでボールで遊んでいたテピは私を見つけると「きゃーっ!」と歓声をあげて、嬉しそうに駆け寄ってきた。リンダが「あの後10分後にはすっかり機嫌を直して、みんなでしたゲームの中でも落ち着いて過ごしたわよ。いい子だったわ。」とその後の様子を教えてくれた。私も初日からテピがこんなに落ち着いて過ごせて嬉しい、テピはこのプレイグランドが好きになりそうね、と率直な気持ちを告げた。帰り道、小走りに歩くテピは「リンダ、リンダしたねー。」と嬉しそうに私に語ってくれた。2日目以後は私がテピを置いて帰る時も素直に納得して、「Bye-bye!」と自発的に言うようになった。
2日目、朝、テピは家を出る際「リンダ行く!」と言う。プレイグランドに着くと今度は自分からリンダを捜し始め、打ち合わせの最中で、テピの到着に気が付かなかったリンダの顔をテピはニコニコしながら覗きこんだ。テピはあなたのことを信頼するようになったと思う、と彼女に伝えると「テピ、とっても嬉しいよ!」と感情たっぷりにテピに話しかけてくれた。テピもそれに答えるかのようにゲラゲラ笑っていた。
◎ビーチバレー
3日目テピの印象に残った出来事は、きれいな砂のたっぷり敷かれたビーチバレーコートでボール遊びをしたことのようだ。私も加わり数人の子供と一緒にボールを打つ遊びをしたのだが、テピはボール遊びそのものよりも裸足で砂の上を駆け回った(歩き回った)のが気に入ったらしい。この時ニコリともしないで、遊びに加わっていたテピの気持ちが分かったのは夜になってからのことだった。夜といってもここは9時頃まで明るく、8時過ぎまで外で遊んでいる子供も大人も大勢いる。夕食後に家族でくつろいでいる時、テピは夫の手を引っ張り「自転車乗るの。」としつこく言い出した。夫は導かれるままテピの後を追いかけて行くことになった。
行き着いたのはビーチバレーコートだった。自転車を放り投げたテピはすぐに靴と靴下を脱ぎ捨て砂の中にはいっていった。次に夫の靴に手をかけ「靴脱いで下さい!」と強い調子で要求した。結局テピと2人で砂の上を裸足でフラフラとしばらくの間歩いてきた夫であった。2人の周りには知人も含めた親子が数組遊んでいたそうだが、その出来事を私に報告する夫の顔は幸せそうだった。テピは毎日このプレイグランドで落ち着いて過ごしている。結構気に入っているようだ。去年の冬、転入したての学校にいともあっさり適応してしまったように、今回も私の心配が愚かしく思えるほどあっけなく。。。
◎ランチが目玉
地域の子供達に開かれたこのプレイグランドは本当に自由な活動の場で、いつ来ていつ帰ろうと構わないし、好きな活動だけしてればいい(テピの場合は特別にアシスタントを付けてもらった関係上、毎日真面目に9時AMに現れ3時PMに帰る)。名前さえ登録しておけばしっかりランチにはありつける。朝の早い時間はまばらにしかいなかった子供達が、ランチタイムにはどこから沸いて出たのだろうと思うくらい集まってくる。この時間は100人前後の子供達で騒がしくも活気づく。子供達が予想よりも集まりすぎてランチが足りなくなり追加配達されたこともあった。ポークハムが宗教の関係上(豚肉がダメなのはイスラム教とユダヤ教だったかな)食べられない子供達がいるため、サンドイッチが大量に余ってしまったりということも何度もある。掲示板に貼りだしてあるスペシャルイベントや大集団でのゲームが行われるのもランチタイム前後が多い。
◎音の洪水の中で
音に過敏なテピが6時間もの長い時間屋外で生活するのであるから、色々な雑音に出会い心穏やかでないことが多いはずだ。先ず、バス停が目の前にあるため、バスが5分おきに停車しては発車する。ここの芝刈りはちょっと伸びてはちょっと刈るというように頻繁だ。こういう方法が芝には一番いいのだそうだ。大小のマシンが草地に上を騒音をまき散らしながら滑るように行き来している。近くで工事をしていたり、木を伐採していたり、巨大なゴミ収集車がゴミを集めに来たりする。遠くからサイレンは聞こえる。トルネード警報練習用のサイレンは間近で大音響だ。
過去にこれらの音でよくかんしゃくを起こしていたテピだが、このキャンプではとても安定している。バスなどが通るとそれらに目が釘付けになり、耳を塞いで身動きしなくなるが、ただそれだけで終わっている。一度だけ木を切るチェーンソーの音に反応して泣き出してしまったそうだ。この時リンダはこの音に警戒してウオークマンを付けさせようとしたが、たまたまヘッドフォーンが壊れていたのだそうだ。このことも余計にテピを苛立たせたのだろう。しかし次からはチェーンソーの音も平気になっていたそうだ。「学校にいる時よりも音に対してもずっと安定しているわよ。座っている時間の長い学校に比べてたくさん動き回れるのがいいんじゃないかしら。学校では耐えられなかったホイッスルの音も平気なのよ。」とリンダが言う。
毎日頻繁にバスを見て暮らしているせいか、「バス行くの。」と何度も言うようになったテピである。今度の金曜日はバスで石に興味のあるヨピのためにも地学博物館にでも連れて行こうと思う。
◎自転車での通グランド
4日目からは自転車(同じ中古でもテピの自転車は夫の自転車の6倍の値段)に乗って通い始める。テピはスピードを恐がりゆっくりしか走らないので付き添う方も小走り程度で済むので助かる。テピの全身の筋肉を使う運動の中に、自転車乗りも含めているので午前と午後一回ぐらいづつ、グランドの周りや遊具の周りのコンクリートで固められた部分を走る。大きく回ったり、8の字に回ったりと最初は、リンダに導かれてのコース取りだったが、だんだん自分なりに考えてスイスイと進み一通り走ったかと思うスーッと自転車置き場に自分で戻る。この短時間のエクササイズは、テピのお気に入りのもののひとつだ。ゆっくり走るものだから、ハンドルがフラフラ不安定だったのとブレーキの握り加減が掴みきれないでいたのが、だんだん上達してきているのかよく分かる。テピの後を追いかけて私とリンダが話しながら走っていると、小さな子供達が数人その後を追いかけてきて、かわいい行列ができることがある。最後にはその行列もばらばらに散ってテピひとりの独走状態になり、心なしか得意げにゴールにもどって行くこともあった。
ユニバーシティハウス群からイーグルハイツ群へ通じる道には、小さな丘がある。丘の登りはテピの力ではまだまだ大変で自転車の速度が止まる直前からテピの背中を押して登る毎日だ。ちょうどここを通る時間帯がハウジングサービスの職員の仕事の切れ間と重なるのか、彼らとよくこの丘ですれ違う。皆、愛想たっぷりによく声をかけてくれる。止まらないで坂を登れた時など、拍手までもらってしまい嬉しくも気恥ずかしかったことがあった。
自転車に付き合うのはハードじゃないかとリンダを気の毒に思って聞いてみたが「むしろ私にはいいことなのよ。いいエクササイズになるわ。」と言ってふくよかな顔に満面の笑みを浮かべて言う。彼女はダンスを専攻する大学生でもある。次第にテピのサイクリングコースは固まり、障害物も上手に避けられるようにもなり、ただテピの姿を目で追うだけでも済むようになっていった。
◎影と戯れる
テピとリンダと2人の子供達がボールを蹴って遊んでいる時、テピが奇妙な動きをした。両腕を上に上げてヒラヒラさせながら後ろ向きにヒョコヒョコ歩き出した。このヒラヒラはテピがいつもしている常同行動じゃない。リンダと私は何だろうと思い、しばらくテピを注視した。「シャドウ!」 同時に気が付いて発した声は揃ってた。テピは影を見ていた。初めて影に気が付いたみたいに。こんな姿を見るのは初めてだった。毎日強い陽射しの中で暮らし、その中にくっきり浮かぶ自分の影と自分自身の動きを結びつけることができたのかもしれない。この時のテピの動作のおもしろさに、それからしばらく私達は思い出しては笑っていた。
◎「What a cute boy!」
リンダが面白がって私に報告してきたことがある。一緒に水汲みに行く時、一緒に座っている時、隣にいるテピはリンダの肘の皮を軽くつねってグリグリ動かすのだそうだ。私もその瞬間を見た。なにくわぬ顔でグリグリ・・・。「What a cute boy!」と言ってリンダは喜んでいる。自分の肘の皮をつねることはよくしてきたテピだが、他人の肘の皮にまで関心が広がったのだろうか。なるほど、リンダの肘の皮は白くてやわらかそうだ。他人と触れ合う時、力加減の調節が難しいテピのことを考えるとリンダのように単純に喜ぶ気分になれなかった私だった。しかし、この浮気な肘つねりはほんの一時期で終わり、また自分の肘だけに戻っていった。
◎ディープタッチセラピー&ブラッシング
担任のマットに言われたとうり午前と午後に1回づつディープタッチセラピーとブラッシングをテピに施しているリンダだ(活動内容によっては省略することもある)。これが周りの子供達に好奇心を抱かせない訳がない。たまたま私がその場にいたとき、ひとりの女の子が「何をしているの?」と尋ねてきた。リンダは「いつもこうやって長ーい説明が始まるのよ。」と私に言って、テピの持つ感覚の過敏さから、今やっていることがどのようにテピに役立つのかなど子供に分かるようにゆっくり話し始めた。質問が返ってくるとまたさらに長くなる。テピはこれが好きなようで「ブラッシングしよう。」と呼びかけられると靴と靴下を脱いで静かに待っている。
●「マッペトとABC」
この教材は、発音を学ぶ(Beginning Sound)、発音のリズム(Sound Pattern)、アルファベット(Letters)の3つのプログラムからなり、子どもが英語の読み書きを覚えていく過程できほんとなる要素に重点を置いて作られています。英語で考える基礎能力を遊びを通して身につけるのに役立ちそうです。
◎製作 Brighter Child 販売 システムソフト 8000円
●「動具箱」
道具箱は、ホームページの制作やマルチメディア教材の制作のためのShockwave Movieを中心とする素材CD-ROMです。アニメを中心とする動くページ作りに適しています。収録する素材は以下のようなものです。
○アニメーション Shockwave180点、Director4.0 Movie180点
○写真素材 JPEG(200×200Pixelフルカラー) 100点
○背景素材 GIF(シームレス) 60点
○イラスト GIF 60点
○アイコン&ボタン GIF 120点
販売 株式会社データクラフト 5800円
011-707-7780
●「トルーディのちりとじかんのおうち」
この教材は、主人公トルーディの愉快な仲間達と楽しく地理と時間の学習をするものです。子どもが時間の観念、時図の読み方、方向感覚を身につけるのに役立ちそうです。世界中を旅したり、海、大陸、いろいろな名所をめぐりながら知識を獲得することができます。この教材は、5つのユニットからなりそれぞれ 1)地図の記号を覚える、2) 世界を旅しよう、3) ゼリービーンズはどこ、4) 時計を読むのはカーンタン、5) 時間がたつとどうなるのからなります。
◎製作 EDMARK ◎販売 システムソフト 8000円
●POEMに参加して
石川県立七尾養護学校 小塚雄一郎 GHD00316
大杉さんたちといっしょにPOEM稚内に参加さてていただきました。私は、30日に北海道新聞社を訪ね、北海道支部スタッフのみなさんと夜遅く稚内入りしまして一緒に準備の段階から関わらせていただきました。初めて会っても、まるでずっと前から知っているような全く違和感なく交わることができ、貴重な経験をさせていただきました。
ワークショップ5「教育と福祉」では、「障害者のための入力装置利用について」インテリキー、ネックスオンボード、マウスエミュレータの利用、自作教材CD_ROMの紹介などでした。オープニングプレゼンテーションの内容をさらに深めた内容で参加された方からも積極的な意見が得られました。
特に、中札別高等養護学校の鈴木・久保・渡辺氏から自作の国語教材「しりとり」を紹介していただきました。北海道の障害児教育に関わる先生方と十分に話をすることができましてとても有意義な分科会となりました。終わりの方では北海道の先生方だけで何やら相談がはじまりました。「北海道でもこんな活動を始めよう」なんてことになりそうでした。
滋賀大学附属養護学校、石川県立七尾養護学校のFirstClassサーバーにTCP/IP接続し、三局チャット会談をしました。これはかなり盛り上がりました。ちょうど、七尾養護では教材研の教材作成合宿の最中で、前さんや川井さんがホームページづくりをしていました。チャットの経験はみな初めてで、いっしょに参加した初心者の方からも「すごいことでがきるんだね。」という感想を後日聞かされました。
●広島から
竹林地 毅 広島県立教育センター TCC00140@niftyserve.or.jp
いつも会報ありがとうございます。本センターもインターネットに接続できました。活用はこれから、、というところです。それと最近Oracle Media Object(OMO)での作品作りにとりかっております。
●暑い宮崎です
武富志郎 KHE02635
暑中お見舞い申し上げます。インターネットもすっかり定着して,宮崎でもローカルのプロバイダー4,5社できました。残念ながら,私の住んでいる所からは市外局番になるので,まだ契約はしていませんが,センターからつないで時々ネットサーフィンをしております。
さて宮崎特殊教育情報ネットワークを立ち上げるべく微力ながら推進を図ってきましたが,計画が認められ専用回線を1本もらうことができました。10月中旬に試験運用を開始する予定です。システムそのものは,予算の関係でテキストベースの昔のスタイルですが,来年度はセンターでホームページを開く予定なので,特殊教育のホームページはそちらに載せることになります。こちらの方も少しずつ作っているところです。皆さん方は,国内及び国外の特殊教育に関するホームページにをご存じのことと思いますので,そのhttpアドレスを教えていただけないでしょうか。
大変お忙しいこととは存じておりますが,どうかよろしくお願いいたします。先日,宮崎大学の実践教育センターに伺いましたら,衛星通信を使った研修会ができるので,どうぞ使って下さいというお話でした。面白い企画を立てて,何かやってみたいなと心が動いているところです。
●「ねっとでい」のイベントに参加して
福澄節夫 setu@aqu.bekkoame.or.jp
7月の上旬に行事がありましたので、パソコン活動も少しここのところ停滞ぎみでした。今月も来週12日から一週間と1日施設がお休みになるので、また9月から本格的に活動開始といったところです。でも、その代わりといっては何ですが、昨年の10月頃にインターネットを通じて知り合いになった方から突然メールが届き「ねっとでい」というイベントに施設の使用者を参加させる機会を持つことができました。
さて、「ねっとでい」というイベントについてですが、NTTの若手社員が中心となった有志のボランティアの方々が開催したものでして、趣旨は「子供たちの中にネットワーク文化を醸成する」、「障害者の方など、まさに本来ネットに繋がることで恩恵を受けるべき層へのネット文化の浸透、あるいは、ネット文化を支えつつ不遇な環境にある人たちへのサポートを目指す」ということでした。
開催された日は7月27日(土)、全国13ヵ所に会場を設け、共通のインフラとしてマルチメディア会議システム、インターネットアクセス設備が用意されました。その会場のひとつが北区立障害者福祉センターの建物内にある区民館として頂くことができたので、施設の使用者が参加できたのです。
会場のほとんどはNTTの支店、ショールームなどで、変ったところではデパート(でもこれはNTTのイベントのおまけのような形になったそうですが)、個人のお宅、不登校児の自宅、サマーキャンプ(?)会場などがありました。要するになんでもありの状態で、準備期間も1ヵ月しかなかったこともあり、実績作りの様相でした。また、中心となっている方々は、本当にボランティア精神を発揮されて今回のイベントを開催されたのですが、何せNTT社員ということでかなり業務(仕事)として行わざるを得なかった部分もあったようです。
内容としては、各会場をフェニックスというテレビ会議システムで結び、1時間の時間制限で10分間づつぐらい会場の実況紹介をする。ボード機能を使ってリレーイラストを行う。インターネットの体験をする。などといったものでした。参加者はほとんどの会場が小学生(今回は小学生にネット体験をさせるというのがメインでしたから)、テレビ会議でけんかし始めたのには苦笑してしまいました。
うちの会場(十条会場といいました)はというと、近所に住んでいる社員の方が責任者となったので、近所の町内会、学校などにも参加を呼びかける予定でしたが、時間的に無理だったので結果的にはうちの施設の使用者だけの参加。ISDNを2回線引いてもらって、個人のパソコンを利用してという具合でした。フェニックス用のパソコン、カメラなどは用意してもらいましたが、、、
時間的には1時から4時半ぐらいまでで2時から1時間をフェニックスを楽しみ、あとはインターネットを楽しんだり、ホームページの仕組を少し教えてもらったり自分のパソコンで遊んだりしました。
やはり、使用者の方々はフェニックスが楽しめたようで、CU-seemeなどとは違って他の会場は順番に見ることしかできなかったのですが、全国の会場の様子を見ることができ「楽しかった」「他の会場の子供たちと話してみたかった」などの感想が聞かれました。ちなみに、土曜日の開催ということで使用者は自主参加、僕はボランティア参加。僕以外のボランティアはNTT社員の方3名でした。
まだまだ、どういうふうに展開していくイベントかは予想がつきませんが、今後も継続的に(年4回とか)行っていくようです。
僕は主に仕事に利用できると考えていまして、今後もボランティアとして参加していく予定でいます。今回の使用者の反応をみても参加できた意義は大きいし、今後も使用者のパソコン利用、インターネット利用を進めていくにも力になってもらえそうだからです。
今日も打ち上げに参加してきたのですが、どうにか純粋なボランティアイベントとして継続していけるよう、第三者からみてNTT色がまったくなくなるようにと願わずにはいられませんでした。NTTの社員の方が、このようなボランティアイベントを企画することは驚くとともに、難しい面があることが分かるからです。下手すればNTTの業務(イベント)になってしまいますからね。。。今日の話しでは、スポンサーを早急にNTT以外に探して、組織も法人化しようとかいうのも出ていました。
以上どこまで報告できたかはわかりませんが、どりあえずこういうイベントに参加しましたということです。もし、先生の方で興味をお持ちになるようでしたらご紹介したいとも思います。どういう方向に進んでいくかは本当に分かりませんが、初めに書いた趣旨通りに進んでいくのであれば、私たち(障害者のパソコン利用を考えている人たち)にとっては大きな力になるのではないでしょうか?
以上9月の会報でした。次号をお楽しみに。