■皆さんからのお便り
しあわせの村にいってきました
 梶川みね子 徳島市  mineko@eagle.ocn.ne.jp

 今まで家族が多かったし(子供 5 人)、典子も非常に安定していなかったせいもあって、家族で旅行をするなんてことがありませんでした。しかし上の子はみんな成人して自立し、いま、家で暮らしているのは夫と私と典子の 3 人です。東京からやくざな娘(漫画家)がかえってきてくれたので、典子が生まれてはじめて家族旅行というものなんぞをしました。10 日、11 日と神戸の幸せの村へ行きました。ハチャメチャ支離滅裂でした。それでも気安く安価しかも近い(3 時間弱)ので別荘がてらに使えるので、たすかります。維持するのはたいへんでしょうが、これを創った兵庫県は偉い。パソコンバンクも偉い。こちらもあやからせてもらってラッキーです。
 夏休みも半分過ぎました。徳島は田舎でおくれていますが、ここ数年は努力のかいあって夏休みもそんなに苦痛でなくなりました。明日は「夏休み学校」があります。思春期 7 名の子にスタッフを含めると 20 名位になるでしょうか、自分の子だけなら、「前向き、挑戦」という言葉も浮かんできますが、団体の代表になってくるととたんに「安全」が浮かんできますね。不思議です。しかし、子供にとっては家から人中に出て行く事自体が「前向き、挑戦」になっているのだろうとおもっています。
 今がちょうど夏休みで時間がたっぷりあるのと、典子が女子高生で体が重く多動が減ってきているのでいい状況だと思います。いままで心身ともに多動が出ていましたので非常に集中力がなかったので周り全部が多動性に振りまわされざるを得なかったということがよくわかりました。(典子が持っている本質的なリズムをパソコンのスクリーンで目視できるから おちついて来てこれですからね)と、同時にここまで良く多動が収まったものだとも思います。十数年前に神戸のホテルでドーマン法の講義を受けに行きましたが(典子 3 歳の時)「多動は重度」とはっきり言いましたね。ただものが言えなくて、歩けるのにそんな事が言えるのだろうか?と思ったりしましたがね。それでも根が素直な者で認識はちゃんと持つようにしてきました。ダウン症や小児マヒとちがって身体的に見えにくい障害ですから彼らより何十倍も変動の幅が広いですね。やっと今からやるぞって感じですね。彼らが 20 年かかるとしたらわたしたちは 30 年はかかると。覚悟しています。最大の努力をしてですよ。
 とにかく前進していますので適切なと思われるソフトどんどん送ってください。試して見なければわかりません。典ちゃんが出きるのならうちの子にもできる、これが合言葉です。こんなお役の立ち方をしているものでよろしくお願いいたします。

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