障害者とコンピュータ利用教育研究会

1999年5月会報 NO. 106  Mac Education Society(MES)

編集 成田 滋 西谷淳 猶原秀明 丹羽登 村川佳子 肖 放

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成田研究室

 

〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2007
  兵庫教育大学 学校教育研究センター
  naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp
  Fax 0795-40-2203

■ 目次 ■

お知らせ

論文

パキスタンへの旅行から

大阪養護教育コンピュータ研究会総会

エッセイ

市販製品の紹介

皆さんからのお便り

■お知らせ
 

第7回アメリカ合衆国障害児教育/テクノロジ活用の研修


 日時 1999年7月10日-19日
 視察箇所 ワシントンDC | ボストン
 行程
  7月10日(土) 出発 (関西) ワシントンDC着
  7月11日(日) モールの見学 マウントバーノンへのドライブ
  7月12日(月) 障害児教育とテクノロジー研修 於連邦教育省 
  7月13日(火) 障害児教育とテクノロジー研修 於連邦教育省
  7月14日(水) アメリカ特殊教育児童協会(CEC) 
  7月15日(木)  ハーバード大学見学
  7月16日(金) CASTテクノロジーセンター | ケネディ発達遅滞研究センター見学
  7月17日(土) 独立戦争巡り--レキシントン | コンコード | バンカーヒル
  7月18日(日) ボストン出発 
  7月19日(月) 帰国 (関西) 
 費用
  航空運賃     120,000円 (ノースウエスト/USAir航空/空港税)
  滞在費 @7,000*7 49,000円 (2人部屋は半額となります)
  雑費 食費 レンタカー他 30,000円
  計         約200,000円程度
 その他 
 ・ 院内学級の見学。
 滞在先ホスト
  Dr. Raymond Myers(連邦教育省)
  Dr. Salvatore Soraci(ケネディ発達遅滞研究センター)
  Dr. David Rose(CASTテクノロジーセンター)
  Dr. Tomohiko Narita (ハーバード大学)
参加申し込み以下までどうぞ。締め切りは5月20日です。
 引率責任
  成田 滋 (兵庫教育大学学校教育研究センター教授)
  fax: 0795-40-2203 naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp
 

●「全国情緒障害教育研究協議会兵庫大会」
 大石博司 MHH00136@nifty.ne.jp
 夏休みに「全国情緒障害教育研究協議会兵庫大会」があります。
○大会テーマ
 情緒的不適応を起こしている子どもの指導法を求めて
 -学習障害(LD)の理解と、自閉症(自閉傾向)児、不登校児の指導の実際-
○日時 8月5日(木)6日(金)
○会場 明石市民会館アワーズホール・中ホール
    明石市立勤労福祉会館
○プログラム
 基調講演 文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官 吉田昌義氏
      「かわりゆく教育課程と情緒障害教育の今日的課題」
 記念講演 川崎福祉大学教授 佐々木正美氏
      「ひとりひとりの発達に即した情緒障害教育の実際」

■論文

学習障害(LD)児の最新研究と親のためのガイドライン
  翻訳 渡部親司 島根県立出雲養護学校 wshinji@skyblue.ocn.ne.jp 
  監修 成田 滋 兵庫教育大学 naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp

以下の文章は、Newsweek誌の1997年10月号に掲載された学習障害児に関する最新の研究報告記事から抜粋したものである。
●失読症
 失読症が、家系内で発症するように見えるため、研究者たちは失読症が遺伝によるものだと考えている。また、長年にわたり研究者らは、この疾病が鏡文字を書くことなどの視覚的な問題によって起こり得るのではないかと考えていた。今日では、エール大学のShaywitzらは、鏡文字は彼ら特有の症状ではないと主張している。同時にShaywitzや他の研究者たちは、この症状が、書かれている言葉を音あるいは音韻のかたまりとして変換するための脳神経回路の異常が関連していると考えている。
 研究者たちは、次のようなことも発見している。つまり失読症患者は、喋った言葉を一定の音素に分解することができない場合が多いことである。例をあげれば「bat」から「b」を取ると「at」であであると認識することができないなどである。専門的には、「音韻構造の意識化」の障害として知られている。
 研究者たちは、読みの学習のために必要な4つの学習ステップを想定している。そして、この4つのステップの過程のどこかの障害により、重度の読みの障害が起こると考えている。全米子ども発達研究所の発達と行動研究室の研究主任であるLyonは、すべての子どもの読みの学習は、音韻論的気づきから始まり、44の音韻の様々な組み合わせがすべての英語の言葉をつくっていると主張している。
 さらにLyonは、以下のことも主張している。「上手に読みができる子どもは、書かれてある言葉が違う音によって構成されていることを、アルファベットの学習を受ける以前から自然と知っている。」第二の学習ステップは、特定の文字を音と結びつけることである。このステップは、子どもにとって混乱を招きやすいかもしれない。英語などの多くの言葉の多くは、一音以上で構成されているからである。言語学や音声学として知られている従来の読みの教育法は、第二のステップのような発声過程の部分部分に焦点があてられている。第三の学習ステップは、Lyonによれば、シンボルと言葉の発音との間に一定の連合が成立したときに子どもは初めて読むことができるといった段階である。これらのステップを経て、第四のステップである言葉の意味の習得がなされている。このように、いろいろな研究者が、学習障害児のみならず、すべての子どもをその研究対象として読みのプロセスの解明に努めている。
 学習障害のうちの何割かの子どもたちは、言葉の発音にも問題を抱えている。この問題は、これまでは無視されがちであった。親たちは、専門家や教育者から「成長につれてよくなる」と言われてきたからである。この障害を有する子どもたちは、言葉を誤って発音しているのかも知れない。なぜなら、この障害を有する子どもは、音を正確に処理していないからである。例えばanimals が "aminals."となるなどである。同時にこの子どもたちは特定の音の使い分けがうまくできない。(thumbが "fum"になるなど) この特定の音は通常ならば、成長するにしたがって明確に区別して発音されるものである。学校は、この子どもたちにとって、フラストレーションを高める場になっている。なぜなら、たとえ彼らに能力がありいろいろなことがわかっていても、彼らはそれをうまく表現することができないからである。

●学習障害児の親のためのガイドライン
 発達の遅れをチェックすることは、もし、あなたの子どもが学習障害であったり発達遅滞であったりした場合の場合早期発見を可能にするかもしれない。以下に示すものは、学習障害の一般的な症状および、その際の教育支援を得るためのプロセスについて書かれた、簡易ガイドである。
1) 学習障害であるかどうか
 学習障害の兆候は、年齢とともに変化する。他の友だちと比べて一定の遅れを示したり、次にあげる行動のいくつかを示したりする子どもの親や教師にとって、このような評価は役に立つであろう。

○就学前
・発話が遅い。(かどうか 以下同じ)
・発音に問題がある。
・語彙習得が遅く、正しい言葉を身につけることができない。
・数字、アルファベット、日付、週などの習得が困難である。
・言葉の韻を踏むことが困難である。
・きわめて落ち着きがない。
・友だちとの相互交渉が困難である。
・指示や決まりごとに従う能力が乏しい。
・パズルや、お絵かき、はさみを使うことをいやがる。

○幼稚園から小学4年まで
・過去のことを思い出すのに時間がかかる。
・読みと書きとの不一致がある。その中には鏡文字(b/d)や上下反転文字(m/w)、置き換え文字(felt/left)、代替文字(house/home)を含んでいる。
・書き言葉と発音の対応の学習が遅れている。
・数字の数え間違いや、数記号(+,-,*,/,=)の混同が見られる。
・新しいスキルの習得が遅く、衝動的で基本的な計画力に乏しい。
・指示や決まりごとに従うことが困難である。
・鉛筆の持ち方が不安定である。
・時間に関する学習が困難である。

2) 教育を進めていく上での事前診断/評価
 親や教師は、学習障害の子どもを学校カウンセラーまたは小児科医に連れていく。: 中には、視力低下や聴力低下などの医学的診断が可能な疾病が原因のために学習障害に見間違われる子どもがいる。また、家庭生活の充実や情緒の安定などの心理的側面が重視される場合もある。

3) 教育診断/評価
 専門家によって子どもの教育評価の資料が作成される。:両親は、子どもが3歳になったときに発達診断を受けさせることができる権利を有している。また、公立学校では、子どもを適切に評価するために、心理判定員やソーシャルワーカー、教師、内科医を配置する行うことが義務づけられている。Reading-comprehensionテストや、記憶テスト、空間関係テストなどは、教育診断や評価を行う上で有用な資料となる。

4) 判定
 子どもは、学習障害であると判定される。:いくつかの州では、子どものIQと学習成績との間の不一致が、学習障害の判定の条件となっている。また、別の州では30日の判定期間内に知覚や記憶のような機能の不全を示す資料が学習障害の判定の基準となっている。このような課程で、学習障害の判定を受けた子どもは、個別的な学習計画による教育を受けることができる。

5) 適切な教育サービス
 法律に基づき、必要に応じてより適切な教育を受けることができる。:設定された教育カリキュラムは、それが適切に行われているかどうか両親によって絶えず監視されなければならない。そして、もし教育措置に対して不満があれば、カリキュラムを変更するように働きかけるか、または別の学校に転校させることができる。

参考 
○LD ONLINE
 http://www.ldonline.org 

■パキスタンへの旅行から

 永田和子 前筑波大学附属大塚養護学校 knagata@hh.iij4u.or.jp 
 MESのみなさま、それにMESの例会を通して知りあいになることができましたパソコンバンク、マジカルトーイボックス、ACE、AACのみなさま方、私は3月31日をもちまして定年退職をいたしました。
 国立久里浜養護学校から筑波大学附属大塚養護学校へ転勤して、あっという間の3年でした。なかでも最後の年度は卒業生の担当になり、本当にあれこれの行事、現場実習等、また、卒業制作に多くの時間を費し、すばらしいパートナーや同僚に支えられ、やっとやっと何とか卒業式を迎えることができました。
 大塚養護学校では、忙しい中にも同僚の先生方の「思い」の中のどこかに教育大学としての伝統のようなものを感じとることができ、ほんの数年間でしたが伝統多き学校で仕事をさせていただいたこと、ありがたく心から感謝の気持ちでいっぱいです。また、MESのみなさまには例会を大塚養護学校で開いて戴き、パソコン教育の基礎を導入してもらいました。
 私自身MESの活動内容にたいへん多くのことを学ばせてもらいました。心から感謝いたします。また、3月の滋賀大学附属養護学校で開催されましたミニ研修会の折には思いも寄らず心温まる退職祝いをして戴き、感動しました。ありがとうございました。
 早くに御礼申すべきところ、たいへん急にPAKISTAN行きのことが持ち上がり、その日のうちにビザとチケット(週2便しかありません)を入手し、3日後に出発しました。それで、御礼とご挨拶とともに簡単な報告を紙面を借りて述べさせて戴きます。  退職後、休む間もなく文部省の方からのお誘いを受け4月12日から23日までPakistan教育の実情を見せて戴く機会を戴き、一人で北京経由で出かけてきました。Pakistanはイスラム教であり、婦人はまだあまり社会に進出していません。また、近親結婚からでしょうか?1軒に一人位の割合で障害の人がいるとも言われているようですが、確かなことはわかっていません。(昨年人口調査があったようです。) 
 日本からの援助でJICAの隊員が働いている現場(職業訓練---竹細工、縫い物、更に、脳性まひの施設でリハビリ等々)、それにMinistry of Educationのアレンジで国立の「障害(聴覚障害)のある人々の国立学校」「特殊教育研究所、附属学校」「国立女子教育機関」のようすを、日本から文部省の専門職で出張滞在している方と共になり、あるいは単独で見せてもらいました。国の機関では8時半から3時までが勤務です。各職場とも非常に余裕を感じました。教材、カリキュラムなども学ぶものがたくさんありました。 
 首都のIslamabadは、計画都市でありましたから広大で樹木がとても美しく、車なしでは移動ができない状況でした。国花であるジャスミンの花が咲いた公園、桜に似たような花が咲いた樹木、英国領時代の名残のばらの花がいたるところに咲いていて、訪問先の玄関で花束やブーケにして各校で歓迎をしてくれました。人口はほぼ日本と同じですが土地は広く、乾燥していて気温は日中に30数度あっても、朝夕には14〜15度となりなかなか快適でした。首都にいる限りでは、とても独立して50年という国のようには思えませんでしたが、ちょっと近くのRAWALPINDIまで行くと、そこはもうoldtownであり、インドとの混在文化圏で雑然というか、活気というか賑やかでした。
 休日にGandahla美術のTAXILAへ連れて行ってもらったのですが、インダス文明という若きころに学んだ歴史教科書の一部をこの目で見ることが出来、感動しました。
 以前に首都であったKARACHIやその他の所へは危険地域ということで、急用でもない限り控えた方がよいようでした。短い期間でしたが、同じアジアの血を含むPAKISTANの人々の好意にあふれた眼差しの中、毎日びっしりのスケジュールから、さまざまなことを学ばせてもらいました。今後の指導に役立てたいと考えています。MESの会で知りあったみなさまに感謝を込めて御礼方々近況まで。

■大阪養護教育コンピュータ研究会総会

 去る5月14日に府立盲学校にて総会が開かれ、約40名の参加者によって今年度の活動計画が話し合われました。会長には府立八尾養護学校の山内校長が選ばれ、参加者は関西の養護教育におけるコンピュータやネットワークをより一層活用することを決意しました。当日は、府立盲学校のプレゼンテーションとして、(1) 盲学校における情報化-本校の取り組み, (2) 光ファイバーケーブルによる高速インターネット接続とLAN設備についての説明がありました。ちなみに、大阪養護教育コンピュータ研究会は障害者とコンピュータ利用教育研究会のいわば兄弟研究会です。
 連絡 松本正休氏 mnat9058@yo.rim.or.jp
山内会長ご挨拶
丹羽さんのプロジェクト説明
橋本ひこたに作業所の大西さんら

■エッセイ

智美の近況
 山平喜一郎 明石市 k-yamahr@psn.ne.jp
 次女の智美はこの3月に神戸大学附属養護学校を無事卒業しました。いろいろ経緯があったのですが、木戸さんの運営されているハッピークラフトに約一ヵ月お世話になり、その後、隣の神戸市にある光生園という通所授産施設に4月7日から元気に通っております。
 一度決まっていた明石市の通所更生施設から光生園に変更するに際しては、担任の三木先生に非常にお世話になりました。今年限りの特殊なケースだったのかもしれませんが、予想していたよりは非常に順調に話が進みました。福祉行政にも柔軟性が出てきた兆しかな(?)と思ったりもしています。あるいは定員を満たしたいという施設側の事情が後押ししてくれたのかもしれません。
 光生園での作業は箱折のようです。単なる作業だけではなく、生活指導もしていただいているようです。入園式翌日の連絡ノートには「テンションが高くなってくるとおもしろいですね。注意されてもへこたれないので気があいそうです」と書いてありました。どこでもすぐに適応してしまうのが智美のとりえです。
 電車とバスを乗継いで通園しておりますが、5年ぶりに定期券を持てた(以前京都にいた時にバスと電車を乗り継いで通学していた)ことが嬉しいようで、指導員の方達にも見せているようです。かって非常に多動だったのですが、乗り物に乗ると非常におとなしくなったのを思い出しました。とにかく乗り物大好きです。
 朝5時か6時には起床し、起きるとパソコン、帰ってきてから寝るまでもパソコンに向かっています。お気に入りのソフトは最近は「Putt-Putt Parade」と「Fatty Bear」でそれぞれ日本語版と英語版があります。これらは投げ売りで買った(確か500円か1000円で)「HomeバラエティCD」に入っていたもので、「ラスターちゃん」のようにいろんな方向へ話が展開して行きます。またゲームのような要素もあり、ずっと飽きずにやっています。次は「キッドピクススタジオ」、これもパソコンを買ったときからずっと飽きずにやっています。それからトッポジージョのシリーズや一度飽きて最近また復活したタイニーパーク等にも時々取り組んでいます。
 自分で正解を出せるようになって来たことが、また興味を引き起こしているようです。このようなエデュテイメントソフトを使用するなかで、ひらかなやアルファベットをかなり覚えています。また新しいソフトを一生懸命探す姿勢は探究心に溢れています。ある時部屋中がひっくり返っておりました。それはCD-ROMを探した跡でした。試行錯誤を繰返しながらプルダウンメニューの意味を理解し、複数のソフトを切り替えながらパソコンを楽しんでおります。そのマウスさばきだけを見ていたのでは知的障害があるとは思えない程です。
 以前はがりがりに痩せていたのですが、最近はふっくらとしてきました。食事もよく食べます。私が休みの日は朝から「クルマ、クルマ」(車に乗ってどこかに行きたい)、車に乗ると有料道路の割引証を指差します(高速道路を走りたい)。
 この調子でどこかへ着いても車から降りようとしません。先週は三木市の近くの小高い山の上にあります神出神社にいきました。森林浴のコースがあって心が安らかになる雰囲気があります。桜も満開で天気もよく、散策には絶好の場所なのですが、車から降ろすまでが大変でした。やっと降りた智美は桜には目もくれず、道端の落ち葉をかきわけドングリを探します。秋にたくさんのドングリを拾ったことを覚えているのです。この季節でもあるものですね。こつぶですが、片手いっぱいの収穫があり、ポケットに入れました。「花よりだんご」、「だんごより花」という議論もありましたが、智美には「花よりドングリ」です。またドングリの落ちているあたりには、すみれが可憐な花を咲かせていました。桜に劣らず美しいと思いました。この世界には美しいものが沢山あります。大切にしたいですね。

■市販製品の紹介

このエディタは弱視者や高齢者にも使えるエディタです。エディタとしての機能を満たしながら,高齢者にも使いやすいように,表示される文字のポイントが大きめに設定されたています。ドラッグ&ドロップ機能をはじめ,検索・置き換え,自動字下げ,ベタ打ち幅字数の設定,フォントの選択・ポイント数選択・カラー選択などができ,印刷も可能です。
 動作環境はMac OS 8.5以降のPower Macintosh,モニタの解像度は最低640× 480ピクセルが必要ですが,800×600以上のカラーモニタ利用を推奨しています。 「ジャンボエディタ」は,同社のウェブから一部の機能制限を持ったデモ版を入手可能です。コーシングラフィックシステムズのホームぺージにあるコーシンストアーからオンライン購入をすると,正規なライセンスキーを取得でき機能制限が解除されます。
 制作 コーシングラフィックシステムズ TEL 011-281-9391
 http://www.kohshin-graphic-sys.com/ 
 デモ版をダウンロード(628K)
 http://www.kohshin-graphic-sys.com/pub/demo/jmbedt/jumboedit.sea.hqx
  ●Magic Touch Screen
 KEYTEC社製のタッチスクリーンで、17インチモニターに取り付けが簡単、マウスと同じようにクリック、ドラッグなどが自由です。350ドルでweb上で求めれます。  http://www.magictouch.com/addon.htm

●BIGGY
 これは画面上のカーソルを大きくするソフトです。矢印、指の形、魚などがあります。それから時計や砂時計を珈琲カップにも変えれます。99ドル。
 http://www.rjcooper.com/page3.htm
 

●その他  現在iMac上では、キネックスは使えません。サードパーティがADBからUSBポートへの開発を進めているというニュースが来ています。

■皆さんからのお便り

 ●はじめまして。
 黒木 薫 仙台市 nfiniku@ruby.famille.ne.jp
 「ポケット島の大冒険-かずの森」の開発責任者をしているインフィニシスの黒木と申します。広報担当から「ポケット島の大冒険-かずの森」に関して、皆様から多大なご支援を頂いている事は、以前より報告を受けていました。また、開発にあたってご協力を頂いていた知的障害者の教育に従事している現場の先生方からも、研究会のご活躍を伺っていました。それなのに、開発責任者としてご挨拶が遅れて申し訳けございません。
 さて、「ポケット島の大冒険-かずの森」の掲載コメントの件で、成田先生から頂いた感想を拝見し、まさしくその通りだと思いました。先生は控えめな表現をされていましたが、アルファ版と簡単なマニュアルだけで操作しても、大人でも何が何だかわからないといったところでしょうか。掲載コメントなどお願いして、大変恐縮しております。
 私が、知的障害者の子供達でも使えるソフトの開発を始めようと思ったのは一年前にかかった一本の問い合わせの電話がきっかけでした。山形の養護学校の先生から、インフィニシスの幼児用ソフトを貸し出して欲しいと依頼を受けたのです。その電話をたまたま私が受け、ソフトを貸し出したものの「養護学校になぜ幼児ソフトなんだろう。」「本当に貸し出したソフトが役に立つのだろうか」と疑問が頭に残りました。でも、誰に聞いていいのかわかりません。
 そこで、会社の近くにある宮城教育大付属養護学校に問い合わせたたのが、始まりです。その時はまさか、自分達が開発をするなんて夢にも思わずに…。本当に手探りの状態でしたが、協力してくれる方々には恵まれました。皆様のご意見も私たちにとっては大変有難く、動作環境の問題や、対象者の年齢や知的レベル、学習項目などクリアしなければならない問題がまだ多々あります。現状は、アルファ版のあと仕様を色々手直しし、マニュアルも工夫しながらテストを重ねている段階です。今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(株)インフィニシス
 仙台市太白区向山4丁目25-13
 TEL:022-216-4038 FAX:022-224-6725

●ご無沙汰しています。
 曽根秀樹 仙台市立第一中学校 sohideki@daiichi-jhs.edu-c.city.sendai.jp
 3月5日,100校プロジェクトの専用線が引き上げられ,ようやく1カ月半ぶりに学校で,サーバーをたち上げることができました。メールアドレスが新規になりましたので,お知らせします。
sohideki@daiichi-jhs.edu-c.city.sendai.jp
 現在は仙台市教育センターから専用線をいただき,LINUXでサーバーを運用している状態です。それぞれのマシンにプライベートアドレスを割り振っています。以前のようにグローバルアドレスではないので,何点か制約あるようです。学校では,このアドレスでメールのやりとりをしています。

では来月の会報をお楽しみに。