1997年2月の会報です。

障害者とコンピュータ利用教育研究会のホームページ







目次

MESin北陸へのお誘い 第79回関東/関西例会のお知らせとMacWorldExpoへのお誘い 第77回関東例会の報告 パソコンバンク(仮称)設立の提案 自閉症児 を連れてアメリカへ 東京都盲・ろう・養護学校総合文化祭パソコンアート部門の開催のお知らせ 滋賀大学附属養護学校よりのお知らせ PowerBook145Bなどの寄付 市販教材の紹介 市販教材ツールの紹介 重度障害者用意思伝達装置と「ライベック社」 皆さんからのお便り MES自作教材集CD_ROM97の刊行と教材の募集 673-14 兵庫県加東郡社町山国2007 兵庫教育大学 学校教育研究センター 0795-40-2205 phone Email:成田 滋
Web上の会報URL:MES会報

MESin北陸へのお誘い

 MESの例会をぜひ北陸で....という声にお答えいたしまして、昨年、七尾養護学校および和倉温泉で今回も昨年に引き続き、「MESin北陸」を関西・北陸合同の例会として開催させていただくことになりました。これは関西例会の78回にを兼ねています。関西MESの方々や富山・福井で活躍中のみなさんが七尾にお出でになります。また、羽咋市福祉協議会・ボランティアグループの方々も参加される予定です。本校で行います研究会に、是非ご参加下さい。

●期日:平成9年1月25日(土)13:00から
●会場:石川県立七尾養護学校 和室 
        石川県七尾市下町己部54  TEL 0767-57-1244 FAX 0767-57-2967
●宿泊:石川県障害者宿泊センター「六翠苑」(ろくすいえん)
     石川県七尾市和倉町 TEL 0767-62-3711 FAX 0767-62-3710
●プログラム:25日(土)
     13:00 受け付け
     13:30 開会です。
     16:30 移動 和倉温泉「六翠苑」にて情報交換・懇親会
●内容(予定)
     ・MES CD-ROM '96--97の紹介
   ・メディアキッズ・近畿北陸の学校間交流プロジェクトの取り組み
   ・実践報告
   ・白石知永子(アップルデスアビリティセンター)のプレゼン
   ・NTT七尾によるプレゼン
   ・Adobe「SiteMill」(Webのサイトの内容や構成を管理)の紹介

 参加ご希望の方は、一日目、二日目の有無を明記して、下記申込用紙に記入の上、1月8日(水)までにFaxやE-mailなどで「前」までお申し込み下さい(宿泊の予約の関係もありますので、よろしくお願いします)。当日の宿泊費は、1泊2食付きで8,000円程度、また当日のみの参加費として若干集めさせていただくことになると思います。食材などの差し入れは大歓迎です。
【問い合わせ先および申し込み送付先】
〒926 石川県七尾市下町己部54
TEL 0767-57-1244 FAX 0767-57-2967
石川県立七尾養護学校 「前」(masato-m@po.incl.or.jp )までよろしくお願いします。

第79回関東/関西例会のお知らせとMacWorldExpoへのお誘い

 第79回例会は、きたる2月19日(水)から2月22日(土)まで千葉市の幕張メッセで開かれるMacWorldExpoでのブースの出展を兼ねて行います。関東、福岡MESとの共催で教材の紹介やCD-ROM97などのPRを予定しています。なお、このためのnifty上でのホームパーティを開いておりますのでご参加ください。

第77回関東例会の報告

 報告 佐原恒一郎 千葉県立市川養護学校 GEC02532
 teketeke@mb.infoweb.or.jp
 障害者とコンピュータ利用教育研究会は、今年もMacWorldExpoに出展する事になりました。期日は、1997年2月19日(水)〜2月22日(土)です。そこで今年度は、幕張メッセから時間的にもっとも近い会員である私メが調整・交渉役となりました。つきましては、開催日のボランティアを広く募りたいと思います。(すでに大杉成喜さんからは年賀状でいただいています)
 Nift-Serveでホーム・パーティーを開きましたので「参加できる日と時間帯」を明記の上、いろいろ書き込んでください。ホーム・パーティーのアクセスと操作方法は以下のとおりです。
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●ホームパーティー使用方法
1. "GO HP" によりホームパーティーのサービスにアクセスする。
2. 「 1. サービスに入る」を選択し、 ID の入力のところで、GEC02532-----を入力する。
3. パスワードの入力のところで、EXPO`97-----半角大文字です。「`」を忘れませんように。JISキーボードだと「Shift+@」昔のカナキーボードだと「1」の左にあります。これでホームパーティーへのアクセスは完了です。Niftyの会員でないがインターネットは使えるという方はteketeke@mb.infoweb.or.jpまでE-Mailをください。私の方で集約し、状況をE-Mailで返送します。たくさんのご参加を募っています。みんなでMacExpoをたのしみましょう。

 ホームパーティーでは次のコマンドを使用することができます。
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コマンド説明
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1. メッセージを読む
・REAd NEW または LASt : 未読メッセージを読む
・REAd : メッセージを最初から読む
・REAd REVerse : 最新のメッセージから表示します
・REAd 番号 : 指定した番号以降のメッセージを読む
・REAd #番号 : 同上
・REAd TODay : 今日書かれたメッセージを読む
・REAd 日付 : 指定日付以降のメッセージを読む
2. メッセージを書く/削除する ------------------------
・COMpose : メッセージ (ハンドル、タイトル) を書く
・WRIte : 同上
・DELete 番号 : 指定した自分のメッセージを削除する
・DELete #番号 : 同上
3. タイトルを表示する ------------------------------
・TITle NEW または LASt : 利用者の未読メッセージのタイトルを表示
・TITLe : メッセージのタイトル一覧を最初から表示
・TITle REVerse : 全てのタイトルを新しいものから表示
・TITle 番号 : 指定番号から後のタイトルを表示
・TITle #番号 : 同上
・TITle YYMMDD または MMDD : 指定日付から後のタイトルを表示
・TITle YY.MM.DD または MM.DD : 同上
・TITle YY/MM/DD または MM/DD : 同上
・TITle TODay : 本日書き込まれたタイトルを表示
4. その他 ---------------------------------------
・GUEst : HP の最終利用日時を表示します
・MOVe ID : 指定された ID の HP に移る
・E : ホームパーティーのトップメニューに戻る
・Hまたは?またはHELP : HP のコマンド一覧を表示する
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●例会の本題
 さて、例会の様子です。最初は教材の紹介で、先月紹介しそこなった「ゴー!ゴー!コニーちゃん!」です。 これは発売元がジャストシステムで価格は4,800円(税別)です。
   初期画面でPrintWorld(コニーちゃん)かGameWorld(ジャカポン1号)を選びます。CD-ROMの読み出し中は、立ち上げるたびに違う迷路がでてきて待ち時間をつぶします。
「じゃんけん」
   最初は5枚。10枚まで追加融資が受けられる。パターンがあるので子どもがそれに気づけば連戦連勝。
「ラッキートランプ」
カードのヒントをコニーちゃんの反応でわかる。気が短いとヒントに気づかない。枚数が多くなるとヒントの手が込んでくる。すぐにはわからない。コインを入れるとヒントが出てくるモードがある。
「スロット」
 そろうとクイックタイムムービーがみられる。
 以上の3つが用意されていて、職業柄、「これはいい(弁別学習ができる)」みたいな感想の方が多かったです。
   PrintWorldでは「ぬりぬり」塗り絵。細かい絵も多い。
Q: 絵は他のものにコピー&ペーストできますか?
A: クリップボードにはいかないので、スナップショットでとる。「ぺたぺた」  顔・手・足・服・靴・小物のパーツをドラッグ&ドロップしていく。ワイパーがクリヤー・ポンキッキーズキャラ。印刷するとコインが貯まる。描いた部分については消しゴムで消えるの2つが用意されています。やはりポンキッキーズものはよく練られていてどれも子どもたちの興味と意欲を引き出す仕掛けがそこかしこにちりばめられています。買う価値ありのソフトです。
 次は出席者の小船井さんから「これはなんですか(仮)」を紹介してもらいました。今のところ試作段階で「くだもの」と「せんせい」の2モードだけだそうです。たとえば「せんせい」ではお子さんの担任の先生の顔と「○○せんせい」の白字枠が出てきて下に黒字がランダムに並べてあります。黒字をドラッグして白字枠に重ねていきます。黒字はクリックするとその字を読み上げます。全部できるとすべて読み上げます。黒字の並び方は毎回ランダムとのことです。
 次は、今回の会場校の共進中学校難聴言語通級教室から「初めての作品」という作品展をGREENを使って作ったものを舞薗先生から紹介されました。元絵はキッドピクススタジオで作ったそうです。GREENの使い方はドキュメントファイルの「オブジェクト」から作成して絵やボタンを「Pictur」テンプレートから選んで字体は「Text」から選んで「Action」で動きを指定するだけなのでいわゆるスクリプトが要らず良かったとのことでした。この際に、ハイパーカードの違いになどでも質問があがり、「スクリプトを書く分、混みいったことができて、Macintoshユーザーなら無料で、そのスタックを改変できる(2.2liteがフリーウェア化されているため現在のPlayerしか持っていないユーザーでも「無料」で手に入れることができる)のがハイパーカード。スクリプトいらずで敷居が低いのがGREEN」「マルチデータベースから発展したのがハイパーカード。GREENはプレゼンテーションソフトに近い」といった声があり、そういったところで落ちついたようです。
 懇親会を近くのそばやさんで行い、ちょっとした大した出来事(^^)があって10時くらいに全員解散しました。次回2月は、Mac World Expoのため休会です。3月は失明者更生館でやれるように交渉を進めていますが、まだ未確定です。

パソコンバンク(仮称)設立の提案

 明石市 山平 喜一郎 k-yamahr@psn.or.jp
 2女智美は療育手帳(A2)の交付を受けている知的障害児(16才)です。言葉を話すことはできません。多動で興味の対象がすぐに変化し、一つのことに集中して取り組めないと思っていました。学校から帰って来ますと、自分で自分の能力を伸ばすような遊びを見つけることができず、結果的に「部屋をちらかす」とか「勉強のじゃまばかりする」と言って母親や姉妹から怒られておりました。また電気掃除機の音でパニックを起します。外に出て行っても、近所の子供達の遊びの中に入って共に楽しむというわけにはいきません。結果的にぶらぶらするか、大好きな車の中で時間を過ごしておりました。
 せめて休日は楽しい思いをさせてやろうと考え、大好きな車に乗せて近くは農業公園から遠くは鳥取砂丘、天橋立、関ヶ原あたりまで行きました。車や電車の中では何故か非常におとなしくしているのです。こうして車でのドライブが休日のひとつのパターンになったのですが、だんだんと日帰りで行ける行き先が無くなってきました。そして確かに楽しんで時間を過ごしているけれども、「何か成長に寄与しているのだろうか」という疑問が涌いてきました。もっと智美が楽しみながら、自然と成長を促すような時間の使い方はないものであろうかと考えるようになりました。
 昨年の8月に「手をつなぐ」(全日本手をつなぐ育成会の月刊誌)の記事を読んだのがきっかけでMES事務局にお伺いして、智美が初めてキッドピクスを動かしました。障害者とコンピュータ利用教育研究会の例会にも出席して、いろんなソフトを見せていただき、電気店、スーパー、パソコンショップ等で価格調査をして、11月にはパソコンを購入しました。
 それからの智美の熱中ぶりには驚かされました。お気に入りはキッドピクススタジオとTinyParkで、学校から帰ってくるとパソコンに向かって何時間でもやっています。食事やお風呂に呼んでもやめようとしないので逆に困ってしまう位です。休日は朝起きるとすぐにパソコンに向かいます。その真剣なまなざしはかっての智美からは想像できませんでした。特に自分の声や家族の声がスピーカーから聞こえてくると一生懸命聞き入っています。姉や妹も一緒になって絵を作ったり声を録音して楽しんでいます。また自分や家族の写真、大好きな新幹線の写真等が出てくるのも喜びます。智美が喜ぶと家族皆が幸せな気分になります。
 こうしてパソコンを購入して2か月余が経ちました。この間の智美は次のような点で成長しました。
1.マウスをうまく使えるようになった。(初めはマウスを使いこなせないだろうと思っていた)
2.家庭内で誰の手も煩わせることなく、自分の意思で好きな時に好きなだけ遊びながら学ぶことができるようになった。(動かなくなった時だけ、助けを求めて来ます)
3.「ごはん、ちょうだい」とか「あおい、くるま」のような2語の発音ができるようになった。
4.数の概念が分かりかけてきた。(完全な理解はできていない)
このように多くの点で成果がありましたので、今後も成長のレベルに合った教育用ソフトを「障害者とコンピュータ利用教育研究会」(MES)の自作教材や市販ソフトから見つけて与えてやれば、もっともっといろんな能力を伸ばしてやれると確信しております。
   また、上記の2項は障害児を持つ家族にとっては非常に大きな福音なのです。親の手を離れて、自分の判断で創造的な何かをやってくれる。その時間は親にとって安心して家事に費やせる時間であり、他の子供達のために働ける時間であり、束の間の休息時間でもあるのです。成長が遅れている障害児は、常に親の愛情、支援、まなざし、語りかけ、評価等の親との関わりを求めて来るか、あるいは一見無意味な自分独自の世界に閉じこもってしまいます。したがって、親が障害児の成長を願えば願うほど、多くの時間をその子のために費やさざるを得なくなり、結果的に疲れてしまうのです。ところがパソコンが親や教師や友達の代りに成長に必要な刺激を与え、成長を促すことが判ったのです。
 さらに様子を見ながら、これらのことを障害児をお持ちの親御さん達にお伝えしていくとともに、家庭でのパソコンを用いた教育の有用性を、折に触れてできるだけ多くの人に説明していくつもりです。
 しかしながら、パソコンを用いた障害児教育で成果をあげるには、次の4つの前提条件を満たす必要があります。
1.パソコンの有用性を認識する
2.パソコンを購入する経済力がある
3.トラブル時の対処も含めて、パソコンを使いこなす知識がある
4.子供の成長過程に合ったソフトの選定

 一般的には、健常児以上に子供の成長を強く願い、教育に熱心な家庭が多いので、「手をつなぐ」やPTA会報等で紹介して行けば1項は満たされます。またパソコンの価格が低下している(パソコンショップでは9万円台で購入できます)ことと、企業内でのパソコン普及状況から判断して、2・3項も満たされます。4項については障害の種類や程度、成長度合、何に興味を持っているか等の要素と最適なソフトを結び付けるという仕事が必要です。このことは今後のMESの重要な課題であると思います。
 もうひとつ注意しなければならない重要な問題があります。上記は一般論で述べましたが、阪神淡路大震災の被災者の例でも明確なように、一般論では弱者が切り捨てられてしまうのです。特に上記のパソコンを用いた障害児教育を最も必要としているのは、障害児を抱えた母子家庭や複数の障害児のいる家庭です。障害児が生まれたが故に両親が離婚したとか、障害児を育てる中で体調を崩して入院し、当面の生活すらままならないという家庭もあるのです。そこでは子供の教育の質を確保する余裕などありません。そのような家庭にこそ、障害児が自らの興味で自らの能力を引き出すことができるハードとソフトが必要であり、それを核にした家族の笑顔も生まれるのです。
 コンピュータ利用教育の実践に関して多くのことを教えていただきましたことに感謝いたしますとともに、その有効性を報告し、上記のような思いから次の提案をさせていただきます。

 パソコンバンク(仮称)の提案
1.目的;

(1)障害児を養育しているか又は障害者のいる家庭で、経済的に困窮している家庭に、障害児教育用のハードウェア(パソコン、周辺機器等)とソフトウェアを期間の限定無しに無償で貸し出すことにより、社会福祉と障害児教育に寄与する。
(2)使用報告書の配布と回収を行うことにより、障害児教育をさらに発展させるためのデータを収集する。
2.内容;
(1)基金の設立(口座の開設)と寄付金募集
(2)ハードウェア、ソフトウェア(新品、中古)無償提供情報の収集
(3)無償プロバイダの募集
(4)貸し出し依頼書(障害の程度や経済状態等)の受付
(5)ハードウェア、ソフトウェアの選定
(6)貸し出しの決定と通知
(7)ハードウェア、ソフトウェアの購入又は送付依頼
(8)セットアップボランティアの募集と依頼
(9)提供情報、貸し出し依頼情報、ボランティア情報のデータベース化
(10)使用報告書の回収とデータベース化
(11)不要なハードウェア、ソフトウェアの回収
(12)活動内容の報告と宣伝

自閉症児 を連れてアメリカへ

 佐藤 裕 ysato@execpc.com
●ある日本人の母親との出会い
  ○テネシー州からのEメール

 私達のインターネットのホームページは、日本へ向けてのページとアメリカへ向けて英語で書いたページとがある。アメリカ向けのものはとてもシンプルで自己紹介程度の内容になっているが、このページに反応しメールを届けてくれた人が、今まで数人程あり、その中のひとりにテネシー州の早期療育機関に勤める療育の専門家と思われる人がいた。そのメールの内容を簡単に訳すとこうである。
「私は、お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人の3歳の自閉症児の療育に携わっています。このお母さんが自閉症に関する日本語で書かれたインフォメーションを欲しがっています。何かよい方法はないでしょうか?」
   私達が渡米時に持ってきた本の中で、とても良いものがあった。全米自閉症協会著、東京自閉症児親の会訳の「自閉症児を育てる(障害児を育てるすべての人に)」という冊子だ。この本は自閉症とは何かから始まって、辛い時期を乗り切るための方法、専門家との付き合い方や地域資源の活用法、具体的な指導技術、将来の設計など、読者に語りかけるように優しく(易しく)、具体的に的確に書かれていて、一番先に読む本としては最適と思うし、アメリカの社会環境に合わせて書かれているものなので、この翻訳書はアメリカで読まれてこそ、より価値を増すものと思われた。夫は早速この冊子を送る由をEメールで伝えた。

○電話
 数日後の夕方、電話のベルがなり受話器を取ると、女性が英語で「ユタカ サトウさんいらしゃいますか?」と語った。「夫は今、研究室にいます。」と伝えると、私がユタカの妻の日本人だと分かった様子の相手は、突然勢いよく日本語で話し出した。「私はケイコ・ローレンス(仮名)といいます。今日、子供の先生からEメールのコピーをもらって、それを読んでいたら電話番号があるのに気が付き、どうしても電話したくてたまらなくなったんです。この電話番号が仕事先か自宅のものか分からなかったものですから、失礼しました。今お話してもいいですか?・・・・」 自分自身まだはっきり自閉症というものをよく理解していないらしい彼女は、今日に至るまでの経過と苦しみを堰を切ったよう話し始めた。
   アメリカが好きでアメリカに渡ってアメリカ人と結婚してアメリカに暮らして6年。5歳と3歳の子供を育てながら、英語を勉強するため学校に通っている毎日。そんな中、保母の経験のある彼女は子供達の異常さに気が付き、それが障害だとは認識できなくて、自分を責めては傷つくことの繰り返しだったという。現在3歳のお子さんについては、保育園の先生がしっかりした診断を受けることを薦めてくれ、その結果自閉症と分かり早期療育機関に通い始めたのだそうだ。ここの療育には満足しており、子供もここが大好きなようで毎日嬉しそうにスクールバスに乗って出かけている。しかし、上の5歳のお子さんは症状が軽かったため対処が遅れ、これから療育機関に通うための評価を受けるのだそうだ。ここで初めて2人の子供が共に障害があることを知った私だった。
 彼女の夫は自閉症に関する本を何冊か読んで、自閉症について知識を得てきているようだが、彼女自信は英語での日常会話は不自由しなくても、専門的な話となると理解できない、自閉症そのものもイメージできない、日本語での情報はないし、この障害の特性を知らないがためにイライラしては子供にあたる自分が悲しい、と苦しい心中を語り続けた。

○尽きない話
 まだまだ話し足りない様子の彼女のために、遠距離通話の安くなる時間帯に時を移しての再電話となった。彼女の街には日本人の知り合いはいるが、同じ立場の親、もしくは自閉症をよく知っている日本人はいない。だからこうやって日本語で子供のことを話せるのがとても嬉しいと語るケイコさん。私達は11月に帰国する予定であることを告げると残念そうな声を出していた。
 私はもっと日本語の本が必要だったら帰国してからでも送るれるので、遠慮なく言っていいということと、これからも日本人の助けが必要ならと思い「SPEAC-ニューヨーク臨床教育父母の会」の存在とを彼女に知らせた。そして彼女の住んでいるテネシー州の隣のノースカロライナ州で行われている、ティーチプログラムについて書かれた最新の本も彼女に送ってあげることにした。
   アメリカが好きで自分の住む町も気に入っている彼女は日本に帰る計画はない。ただ食べ物に関しては、時折日本のものが無償に恋しくなるという。アメリカ人の夫は和食嫌いなのだそうだ。和食は世界の料理の中でも食材もレストランも値段が特に高い。それで余計に彼女にとっての和食は肩身の狭いものになっているらしい。食べ物の話に脱線するとよけいに会話が弾んだ私達だった。
 私は自分の経験したアメリカの療育・教育システムの優れている点に少し触れてみた。彼女も子供に関わっている専門家達にはとても助けられたし、感謝している、専門機関に通い始めた子供の様子を見てもここの療育がいいものだということが分かる。やっぱりアメリカが好き!と語った。数年もしないうちに、彼女には日本語の本などは必要なくなるだろうなと私は思った。

○カナダからのEメール
 カナダ在住の日本人からホームページを見てのEメールがあった。彼女のコンピューターは日本語対応機能がついているので、日本語で書かれたページの方も読むことができたそうだ。そのメールを要約するとこうである。 「私の友人に自閉症の子供を持つ日本人がいます。是非貴方のHPを彼等にご紹介させていただきたく存じます。12年間遠く日本を離れ(カナダ、ウイニペック在住)、頼る人もなくご苦労されています。きっとこの記事が励ましとなり力となると信じます。」 
 外国(カナダやアメリカといった進んだ療育環境にあっても)で障害のある子供を抱えて、不自由な思いしている日本人はまだまだいるのだろう。私もそのひとりであるが、ひょんなことからできたこのホームページがわずかながらでもそういった人達のお役にたてるのは、自分にとっても励みになる。だから逆にメールを下さった方々に「ありがとう!」とお礼の言葉を送りたい。
家族の写真

東京都盲・ろう・養護学校総合文化祭パソコンアート部門の開催のお知らせ

 今回、講師助言者に永田和子先生と文部省の西村先生をお迎えして下記のような展示会を行います。コンピュータを道具として何らかの表現をしたものをパソコンアートと位置づけ児童・生徒がつくった作品を展示しております。今年度で4回目となります。ぜひご来場の上ご批評していただければ幸いでございます。この展示会では、光明養護の金森先生、伊藤先生、佐野先生にもお世話になります。なお、会場でのデモはPower Mac2台を予定しています。

1 内容
 インターネットホームページ
 コンピュータグラフィックス
 3次元CG
 文書・図形処理
 点字表現の画像など

2 参加校
 都立八王子盲学校、都立綾瀬ろう学校、都立光明養護学校、都立八王子東養護学校、都立墨東養護学校、都立七生養護学校、都立矢口養護学校、都立久留米養護学校

3 日時と場所
1997年1月22日(水)から1月27日(月)時間10:00から18:00まで
(なお、最終日27日は14:00までです)
池袋 東京芸術劇場 地下展示室ギャラリー
池袋駅西口徒歩3分

4 問い合わせ
 東京都立綾瀬聾学校内パソコンアート事務局
 横枕 雄一郎
  yokomakura@ar.aix.or.jp  nifty YHI00247
 phone 03-3606-0121 fax03-3606-0120

滋賀大学附属養護学校よりのお知らせ

 太田容次 滋賀大学附属養護学校 hiroota@sue.shiga-u.ac.jp
 会員のみなさんに2つのお知らせがあります。滋賀大学教育学部附属養護学校に、高等部の作業学習用として、水なし平版が利用できるオフセット印刷機(A3ワイド、多色刷り可能)と、手刷り印刷機で利用できる(活字に変わる)樹脂凸版作成機が導入されました。これで、MESの封筒も、何万枚でも印刷できます。それに、作業内容の幅が広がり、作業学習の効果も上がっていくものと、期待しています。さしあたり、マックワールドエキスポ東京でのMESのビラの印刷をしましょうか。誰か、すてきな版下をつくってください。(PostScriptDataがいいです。)
 それからマックワールドエキスポ東京でのワークショップで、2月22日(土)に、幕張メッセ内の国際会議場で、養護学校におけるメディアキッズ(ひらがなのへや〜メディアキッズバイピピンプロジェクト〜チャレンジキッズ)について、大阪教育大附属養護の中島先生と一緒に、プレゼンすることになりました。ぜひ、みなさんに見て、聞いていただきたく、案内する次第です。

PowerBook145Bなどの寄付

 先日、川崎市にお住まいの荒井真様よりPB145B(4/80MB)、モデムなどを研究会へ寄贈していただきました。Excel, ClarisWorks, HC, MSWordなどのアプリケーションもついています。これを学校や学級でお使いになりたい方は事務局までお申出ください。

市販教材の紹介

●キッドピックス
 新しい機能をつけて3.0Jが出ました。次ぎのような機能が楽しめます。
1. おもしろテレビ--これはただ見るだけでなく、テレビ画面にエフェクトをかけて沢山のバンドルされたムービを見れます。
2. ぬってみよう--これはメニュから例画をだして塗り絵を楽しめます。
3. かいてみよう--お絵かきのテーマが音で提案してくれます。
4. タイプライター--キーボードから漢字の入力もできます。
5. カラーパレットの色が112色に増えました。
販売元 インタープログ 03-3288-1363  5800円

キッドピックスの画面 その1
キッドピックスの画面 その2

市販教材ツールの紹介

 辻 善城 大手前整肢学園作業療法士  CZN01467
「イージー・プロローグ」
 手書き文字入力ソフトとして市販されているものです。今のところMac用のみまた、ローマ字入力 かな入力による漢字変換やひらがな・カタカナ・英字・半角 英字 ・記号が文字盤のような操作パレットで入力出来るようになっています。マウス操作が困難なこどもにトラックボールを用いて文字を打つのに使えるソフトではないかと思います。
「ソフトマウス」(株)
 マウスカーソル操作をキーボード上の一つのキーに代替出来る試供版ワンキー操作ソフトです。今のところMAC用のみです。 設定したキーを押し続けるとマウスカーソルが「黒い三角:マウス移動」「白い三角:ドラッグした状態」「・;シングルクリック」「・・;ダブルクリック」「手の形:マウスカーソルが元の状態に」の順番で変化します。変化・方向のスピードは設定可能。マウスクリックには対応できていないので、一つのキーを操作でき、変化した小さいマウスカーソルがわかるこどもであれば、使えるソフトではないかと思います。キネックスが買えない肢体不自由児施設に勤務する私にとっては、「ただ感謝する」有り難いソフトです。なお、ビギナーズMac2月号オンラインソフトCDの中に「Biggy Demo」というマウスカーソルを大きくするツール(デモ版)がででまして、「ソフトマウス」と組み合わせるとかなり見やすく操作できるようになります。
    問い合わせ先(株)NTTPCコミュニケーションズ開発本部システム開発部
開発企画課 塚本 仁 TEL03-5828-3863 pen@nttpc.co.jp

●「Kai's Power Goo-J」
 このツールは、遊園地などでみかけるマジックミラーのように人物などを引き延ばしたり、さまざまに変形して楽しむものです。デジタルカメラやビデオからの映像を取り込んで使います。一つの人物と他の人物の一部をスムーズに入れ替えて楽しむこともできます。作った画面を一つ一つムービーにできる操作は、小学生でも容易に行えます。

●「日本地理チャレンジャーズ 」
 日本各地の地理を学ぶ教材です。小学校3年-6年生くらいまでに対応しています。 開発元 教育&マルチメディア がくげい
06-365-5315  5000円

●「ムグドンのぼうけん--ことばあそぼ!」
 パズルやアドベンチャーげーむ、もぐらたたきや宝探しなどのゲームを通じて、ことばに慣れ親しみ、また漢字でのお絵かきをしたり、自分の声を録音してお話をつくったできます。
・9つのゲームをくりあして、ことばの国まで行く。
・6人の楽しいキャラクターが道案内。
・ゲームをしながら語彙をふやす。
開発元 東京書籍 03-5390-7577 6800円

「Pecola」
 電子絵本と工作用教材。

「マルチメディアメディア昆虫図鑑」

重度障害者用意思伝達装置と「ライベック社」

 かって、堺市の身体障害者リハビリテーションセンターでトーキングエイドの開発に携わった川上博久氏が会社を設立し、重度障害者用意思伝達装置/トーキングノートや小型電子機器の製品化を進めておられます。また身体障害者のためのセンサー/スイッチに関する機材の提供もおこなっています。また、インターネットのサポート等も行っています。
ライベック社 川上博久  PDE01770@niftyserve.or.jp
web.kyoto-inet.or.jp/org/livex/

皆さんからのお便り

●きこえの教室から
 上農 肇 金沢市立明成小学校 きこえの教室
 hajime_uenoh@jsn.justnet.or.jp
 メールの送付ありがとうございます。私は昨年の4月よりそれまでの14年間のろう学校勤務を終え、小学校の難聴通級指導教室の担当となりました。これまでの1,2学期は慣れない場所で雑務に追われ、日々の実践も研究としてまとめるには至らず、当面は毎日の指導の反省を積み重ねている段階です。現在、人工内耳装用児の聴能学習に取り組んでいます。その実践をいつかはまとめたいと考えていますが、あせらず、先ずそのお子さんの聴能が高まるよう、指導を充実させたいと考えております。尚、勤務校は学校研究の一つの柱として「コンピュータの利用」に取り組んでいますので、こちら通級指導教室でも「養護・訓練におけるコンピュータの利用」が課題の一つとなっております。またお世話になることもあるかと思いますが、そのときはどうぞよろしくお願いします。

●元障害児教育フォーラムシスオペより
 寺野英二 OAS01026
 大変ごぶさたをしております。元障害児教育フォーラムシスオペの寺野です。現在6年生の担任をしておりまして、卒業に向けてラストスパーートといったところです。みなさんの精力的なご活躍は会報で継続して拝見させていただいています。兵庫にもというより簡より関西にもすっかりMESが定着しましたね。すばらしい限りです。私はというと、新年度にまた障害児教育にもどる(もどれる?)かもしれません。マックも未来が明るくなってきましたし、またパソコンなども使いながら楽しく有益な仕事をしていきたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。

●HyperCardからOMOへ
東原文子 筑波大学心身障害学系 MHH00747
 明けましておめでとうございます。研費でシャープのメビウスを買いました。ここ5年ぐらいMacだけだったのですが,Windowsマシンでも教材を使いたいと教育相談に来られるご父兄の要望に答え,ついに買った
のです。さっそく,OMOをインストールして,ちょこっとスタックを作ってみて,「うん,これならいけそう」と思っています。いつも研究に協力していただいている小学校にもWindowsの機械が20台並んでいるので,これでようやく,使えるようになります。「えー東原さんの影響でMac買ったばっかりなのに,東原さんがWindowsとは,裏切られた」という人もいますが,やはり,世の中integrationの時代,何でもこい!で行こうと張り切ってますが,OMOがHyperCardそっくりだから,やる気になったんです。

●冬休みとパソコン
 山平喜一郎 大阪市 k-yamahr@psn.or.jp
 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。パソコンを買って約2ヵ月、智美は相変わらずパソコンに熱中しています。智美がよく楽しんでいるのは、キッドピクススタジオとTINY PARKです。他の姉妹達もいっしょになってキッドピクスで作品を作って楽しんでいます。(姉は大学受験なのですが)また,今年の年賀状はこのパソコンで作成しました。この冬休みパソコンは大活躍でした。

●またエキポスが近い
 林 正直 鎌倉養護学校 PFA01176
 明けまして、おめでとうございます。MESでは、大変お世話になっておりますが、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。江尻さんの作品は、細部に心配りが行き届いたすばらしいできだと思いました。また、快く、CDの教材として提供していただきました。エキスポの件ですが、千葉の佐原さんにお願いをしまして、もうすぐ、佐原さんのIDでHPを開いていただけることになっております。今年は、UserGroupがまとまって、一つの「シマ」を使えるようになったため、UG全体としての動きが少し、あるような事を聞いています。(具体的なことはまだ、何もわかりませんが、、)また、なにか連絡が入りましたら、連絡させていただきます。

●本格的なネットワークを
 三好城興 八尾市立いちょう学園作業療法士 CXC00143
 新年のごあいさつありがとうございます。息子さんのご結婚おめでとうございます。同じ日に私は胃潰瘍の診断をくだされました。(^^;余談ですが親の心、子しらず。親孝行したいときには親はなし。先月、親父が逝ってしまい、自分が親父になって4年目にやっとわかった言葉です。先生におかれては、ご自愛ほどよろしくおねがいします。本年は療育においても本格的なネットワークを起こそうと企てている1人です。本年もどうぞよろしくおねがいいたします。

●家庭内でのコミュニケーションも
 金森克浩 NAH00531
 昨年は久里浜の国立特殊教育総合研究所での研修を終え、新しく光明養護学校での勤務となりました。しかし現場に戻っても、100校プロジェクトによるインターネットの活用や府中養護学校のお母さん方とのマジカルトーイボックスの活動。MESでのEXPOや例会の活動、FEDHANのお手伝いや、東京都肢体不自由教育研究会のワープロ・パソコン部会など、あいかわらずコンピュータやネットワークづけの生活となりました。ここでは多くの人とのコミュニケーションを得ることができ、私自身良い勉強となりましたが、家庭内でのコミュニケーションも大切にしながら今年一年を過ごしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

●「大コン研修会に出席して」
 丹羽 登 大阪府立茨木養護学校  GGB00356
 宿泊では、もう少しソフトを触ったりして意見を述べ合うのですが、昨日はみんな眠そうで疲れていたでしょうね。今年度は、6月より「インターネットで教材を作ろう」というテーマで、機種の壁を越えてみんなが使える物をと、「HTML」の学習会的なものを毎月の例会に加えさせてもらい行ってきています。10月には、「VRLM」を利用して、WWWで3D空間の迷路を作り、迷路学習と算数の学習とを合わせた教材の作成を行ってみました。これには、IBM系の会社であるPeopleが販売している「バーチャル・ホームスペース・ビルダー」(定価24800円、購入価格4100円・・・・・定価と大違い)を使い、簡単に3D迷路を作りました。壁には写真やテクスチャ−も貼れ、なかなかの雰囲気のものになると思います。当然他のホームページへのリンクを張った絵や写真も壁に貼ることが簡単に出来ます。Mac版も出ると聞いているのですが、まだ詳しい情報は知りません。次回はJAVAスクリプトを使って、簡単な条件判断などを使うような教材にしたいと思っております。なんとJAVAやActiveXなどまでいきたいと思っていたのですが、今年度中では難しいようです。自分なりに勉強を深めながら、コンピューター研究会のメンバーが教材や教材作りの話題を中心に深めあっていきたいと思っております。

●ニューヨーク在住のカニングハム久子先生より
 栢木隆太郎 大阪市教育センター養護教育室 yougo@ocec.og.jp
 先ほど、小生宛にニューヨーク在住のカニングハム久子先生よりメールが届きました。カニングハム先生へ、2月に兵教大の院生らと米国へご一緒させていただくことをコメントいたておりましたところ、メールに「成田先生へよろしくお伝えください」とのメッセージがありました。お伝えいたします。別件ですが、本日、大阪市教育センターよりメールを発信させていただきました。届ているかと思いまが、念のためにアドレスをお知らせいたします。yougo@ocec.og.jp

●新たなウェーブを
 野村勝彦  筑波大学附属大塚養護学校 GAH03166
 すっかり ごぶさたしております。筑波大学附属大塚養護学校に永田和子先生を迎え、新たなウェーブがおきています。しかし、インターネットへの接続や筑波大学とのネットワーク作りはまだまだ時間がかかりそうな気もします。今年は、部分的にでもつながるといいのですが…。私は、現在、中学部3年生の担任をしています。3学期は、卒業準備だけでなく、3年生も冬合宿(主としてスキーの活動を行います)に参加します。暦の上では、大寒を迎えたばかりの1月21日〜24日の三泊四日の旅行で、霧が峰方面に出かけます。その後、高等部の1・2年生と一緒の作業学習、卒業準備(卒業文集づくり、卒業アルバム作り、卒業記念製作等)や研究協議会(2月15日)、卒業式の練習、と怒涛のように押し寄せる行事に、やや気後れしつつも、それを何とか乗り切りたいというファイトもわき上がってきています。例会への参加も、昨年は、土曜日に入ってくる仕事・雑用等々に追われてほとんどできませんでした。今年は、もう少し余裕を持ちたいと思っているのですが…。どんな年になりますやら?

●教材CD_ROM97を楽しみに
 室木義治 京都府立中丹養護学校 CQA06770
 明けましておめでとうございます。いつも大部の通信をありがとうございます。情報量の多さ、全くすごいです。今後ともよろしくお願いします。この冬、ハイパーカードの入門書を買ってきました。もうつん読になりそうなのですがなんとかがんばりたいです。教材CD_ROM97を楽しみにしております。

●教頭職にも慣れました
 古川道男 長岡市立石坂小学校 GCB01353
 しんねんあけまして、おめでとうございます。昨年中はたくさんの情報をいただきましてありがとうございました。私は、去年の4月から長岡市立石坂小学校の教頭として、単身赴任しています。ようやく教頭職にも慣れました。残念ながらわが校にはマックが導入されてはいません。富士通のパソコンが3台あるのみです。それでも子どもたちは喜んで自分から触っています。障害児教育からは離れましたが、またの機会にやりたいと思っています。障害児教育をとりまく環境に厳しさはありますが、頑張りたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

●あわただしく激動の一年をふりかえって
 小塚雄一郎  GHD00316
 昨年は、七尾養護学校は、インターネット接続、edhan、満天星の遠隔授業、メディアキッズチャレンジキッズと、あわただしく激動の一年でした。コンピュータ教育利用に関しましては前さんもよくがんばってくれております。後輩をリードするたのもしい教師です。関西の皆さんには昨年に引き続き、快く北陸にお出でくださいますことを心より感謝いたします。今年は、キネックスの紹介でディスアビリティセンターの白石さんも来てくれるので私どももはりきっております。

(その他の方々から賀状をいただきました。)

MES自作教材集CD_ROM97の刊行と教材の募集

 おかげさまで自作教材集CD_ROMは好評で、いろいろな雑誌や新聞、親の会などの機関誌で取り上げられ、学校や家庭で使っていただいております。このたび97年版を製作することになりました。96年版と同様に97年版も教育目的のために非売品となりますが、送料などの実費はユーザーからいただき、これを基金とし増版や次作の教材制作に使いたいと考えております。教材を共有することに賛同される方は、どうか周りの方々にお声をかけてくださり、このCD_ROMに教材作品を収録さるれるようお勧めください。

●教材募集期間: 1996年9月1日-1997年1月31日
 一次締め切りは12月23日のMES関西例会です。ここで、作品の紹介と検討を行います。すでに作られている作品は12月15日ごろまでに送って下さると嬉しいです。作品は、著作権の検討でかなり時間がかかります。
●刊行予定: 1997年4月
 自作教材が早く集まると、2月21-23日のMacExpoに間に合うかも知れません。
●開発環境: HyperCard2.0以上、Oracle Media Object、Expand Book、Action、Macromedia Directorその他
●教材の著作権: 教材開発者に帰属します。
●貯蔵媒体:128-230MO、リムーバルハードディスクなど
●媒体の送り先:
 〒520 滋賀県大津市際川3丁目9-1
 滋賀大学教育学部附属養護学校
 大杉成喜
 Email: osugi@sue.shiga-u.ac.jp
 NiftySERVE: HGA01651
●問い合わせ先:
 〒673-14 兵庫県加東郡社町山国 2007
 兵庫教育大学学校教育研究センター
 成田 滋
 直通 0795-40-2205
 Email: naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp NiftySERVE: MGH00175
 障害者とコンピュータ利用教育研究会のホームページ:
 http://www.ceser.hyogo-u.ac.jp/narita/mes/mes.html



では来月の会報をお楽しみに。

●制作:成田 滋

●編集:曽根秀樹