12月会報 NO. 89
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1997年11月号 | 1997年10月号 | 1997年9月号 | 成田研究室 |
〒673-14 兵庫県加東郡社町山国2007
兵庫教育大学 学校教育研究センター narias@ceser.hyogo-u.ac.jp
Fax 0795-40-2203
第89回MES関東例会のお知らせ |
松下視聴覚教育研究財団 |
第87回関東例会の報告 |
「のじぎく療育センター」での第87回関西例会の報告 |
大阪養護教育コンピュータ研究会(大コン) |
Minnesota州MoundsView学校区でのホームスクール見学訪問 |
パソコンバンクコーナー |
静岡医療福祉センターからの報告 |
市販教材の紹介 |
自作教材の紹介 |
皆さんからのお便り |
●テーマ 「パソコンきょうしつ−クリスマスはがきをつくろう−」へのおさそい
●日 時 1997年12月13日(土)3:00-5:00PM
●会 場 筑波大学学校教育部 G310教室
●参加申し込み
下記に12月8日(月)までにご連絡下さい。
03-3942-6010 FAX 03-3942-6895
(筑波大学リハビリテーションコース事務室内 東原文子)
MHH00747@niftyserve.or.jp
●交 通
地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅下車 改札を出て大通りに出て向い側の公園の中にあります。駅から徒歩2分です。
●内 容
ひらがなやカタカナをひろって簡単な文が作れる方(年齢は問いません)を対象とします。使用するパソコンはMac及びWindows95対応のパソコン(スタッフが用意します)で、マウスやトラックボールを使います(キーボードは使いません)。ジャストシステム社のポンキッキシリーズの「えもじワープロ」という幼児向けの文書作成ソフトでクリスマスカードはがき(カラー印字)を作ります。画面上のひらがな表から好きな文字をマウスで選んでいって簡単な文を作り、プリントアウトしたり、それを合成音声でコンピュータが読み上げてくれるのを聞いたり、という楽しい作業です。近くにやってみたいなという方がいらっしゃいましたらぜひ御連絡下さい。持ち物:参加料は無料ですが、無地の官製はがきを何枚か持って来ていただけると幸いです。そのままポストに出したいという方は、はがきを出す相手の住所と名前を書いたメモを持って来て下さい。
第24回視聴覚教育研究助成応募の案内
1年間を単位とした実践研究に最高額70万円(約80件)がもらえます。どうかどしどし提出してはいかがでしょうか。
●応募期間 1997年12月1日-1998年1月31日
●申請方法 助成を受けようとする学校、社会教育施設は視聴覚(情報)メディアを活用下、教育に関する研究計画について、所定の申請書に、申請団体名、研究課題(最大100字)、研究実施計画、助成金額(最高70万円)および、その使途内訳などの必要事項を記入し、公印を押印のうけ財団に提出する。
●助成の対象
学校教育、社会教育、教育関係団体・機関、研究団体・グループ学校教育、社会教育、教育関係団体・機関、研究団体・グループ
●問い合わせ
松下視聴覚教育研究財団
03-5460-2705
http://www.mef.or.jp/
去る11月8日、横浜市立鴨居小学校をお借りして、第87回関東例会が行われました。会場校の荻野先生にはいろいろとお世話になり、ありがとうございました。途中から成田先生と名プログラマー中野さんがご登場されても、全出席者10名というこじんまりとした会でした。
はじめは、林さんの名司会による近況報告タイムです。佐原さんからは、MAC-EXPOにむけて重要事項の報告とNiftyにパティオを開く予告がありました。川崎の保護者の方は、息子さんが参加されませんでしたが、その理由をお聞きし、息子さんの成長に一同感動を味わわせていただきました。永田さんからは、前回の例会会場だった大塚養護の方々から非常に好評だったという報告と、次回例会での新たな企画についての概要説明、書籍や各種催しの紹介がありました。私からは、先月、熊本で行われた特殊教育学会のことを報告させていただきました。谷中さんからは、特殊教育センターの正式ホームページが準備中という情報がありました。きっと、MESとリンクされることでしょう。栃木県の宮田さんは、MACでというか、パソコンでできることを職場で紹介する努力をされています。しかし、紹介するたびに、作ってという注文が増えるので、自分で自分の首を絞める結果になっていると笑っていらっしゃいました。
さて、会場となった教室ですが、和室や簡単なキッチンもついていて、快適な一人暮らしが送れそうな教室でした。生活科の学習に使われるそうです。そこにノートパソコンが数台しまわれる棚と、横浜市のサーバーにつながる回線がひかれていて、インターネットが使えるようになっていました。今はまだ職員が研修中で、授業での実践については今後の課題とのことでした。専用線接続ではありませんでしたが、料金のことも含め、羨ましく思われました。
ここで、荻野先生のクラスで使われているLC520に独特の仕掛けがあることを発見。その仕掛けとは、「システムフォルダを深い階層の奥に隠す」「子どもが使うソフトは全部エイリアスにする」「フォルダを見えなくする」です。
さっそく、フォルダを見えなくするワザを紹介していただきました。
A フォルダ名は何も入力しないと受け付けないので、半角スペースだけにする。
B 透明アイコンにする。作り方は、大きくは次の2つの手順。
a キッドピクスなどのお絵かきソフトで透明な正方形を作り、コピーする。
b 該当のフォルダの情報画面を開き、アイコン部分にペーストする。
B-aは、ソフトを起動させてすぐの画面で四角く範囲を切り取れば簡単です。大きさは自由です。B-bは、アイコンをお気に入りのものに替えた経験のある方には簡単です。初めての方は、Finder画面の該当フォルダをクリックして黒く反転させます。その後メニューの「ファイル」から「情報を見る」を選びます(コマンドキー+Iでも可)。「情報」がでたら左上のアイコン部分をクリックして四角形のワクを出します。□のワクが見える状態でペーストしてください。これで見事に透明になります。
11月13日(木),兵庫県の三木市にあります「兵庫県立のじぎく療育センター」でMES関西研究会が行われました。併設されている養護学校のお子さんや先生,近隣の小学校・幼稚園のお子さん,保護者の方,外来でセンターに来ているお子さん,作業療法士の先生や実習生の方,兵教大の学部生,院生,と参加者は44人でした。内訳は兵教大7人、入院児6人、外来児8人、保護者8人、のじぎく養護学校の先生4人、療育センター職員(OT、指導員、保母など)実習生(OT、ST、看護)10人と多彩でした。それから内留中の垂水養護学校の大前さんも来られました。
アプリケーションの紹介で,キッドピックス,カルロにおまかせ,電車の運転手気分が味わえるトレイン・シュミレーター,兵教大院生の岩井さんが作った神経衰弱,新しいバージョンの「金魚すくい」・「射的」MES97のCD-ROM等が行われました。今までの「金魚すくい」は,水槽の周りからはみ出てクリックするとファインダー画面に戻ってしまいましたが,新しいバージョンでは,周りをクリックしてもファインダー画面に戻らないようにしています。誤って,クリックしても大丈夫なような作りになっています。子どもたちのつまずきに応じた工夫がさなれています。兵教大院生の岩井さんが作った神経衰弱も人気がありました。作った本人も大喜びでした。
また,兵庫県立のじぎく養護学校のホームページが開設したのも紹介されました。URLはhttp://www.mediafusion.co.jp/noji/nojigiku.htmです。河村裕介先生(情報教育担当)や生徒の皆さんが苦労して作成しました。内容は小学部や中学部のページ,クラスごとのページ,生徒会のページと盛りだくさんです。ヤフーからも検索できるそうです。
今回,「兵庫県立のじぎく療育センター」では,初めてのMES関西例会でした。会場の諸準備,看板の設置,湯茶のサービス等,作業療法士の山脇先生,山本先生,金沢先生,そして,信州医療技術短大実習生の追杉先生には大変お世話になりました。あらためて感謝申し上げます。これからも年1回ぐらい,会場をお借りできればありがたいです。
(報告 兵教大院生 曽根秀樹 sohideki@edu.hyogo-u.ac.jp)
○関西例会の様子 その1
○関西例会の様子 その2
○関西例会の様子 その3
○「金魚すくい」の画面
○「標的の画面」
内容
・ 府立八尾養護におけるインターネット接続のための配線、機器設置状況
・ 大阪府教育センターへの接続のための申請、設定等の説明
・ 大阪府教育センターのホームページ閲覧
・ センターからリンクされている学校のホームページを数校閲覧
・ 八尾養護学校、泉北養護学校で現在作成中のホームページの紹介
・ 参加されていた養護学校の先生の個人のホームページの紹介
質問等
・ 現在、各学校に配線されている機器に加えて、追加しなければならない機器等について
・ 学校としてインターネット利用するにあたり、八尾養護での取り組み方は
・ 学校としてのインターネット利用のメリットは
・ 大阪府教育センターへの回線利用制限時間後の利用について
・ ホームページ作成の方法、ソフトについて
・ 各学校ホームページの大阪府教育センターへのアップロードは学校外からでも可能か
情報交換等
・ 大阪府教育センターへのデジタル回線使用時間は225分となっているが、現在は延長利用が可能との事
・ 大阪府教育センターへアップロードできるホームページは大阪府教育センターのホスト内のみ、外部からの接続可能の2種類あるとの事
・ ホームページ作成ソフト、ページミルの紹介
・ 1年以上前からホームページを公開している学校の先生から、教育相談でホームページを見て知ったと言う方が何名かいたとの事
・ 肢体不自由養護学校の在校生の中で、家庭でインターネット利用をしていて、学校で利用したい希望を持つ者、電子メールで先生に連絡してくる生徒がいるがいる
・ 写真等の公開での本人、保護者の了解の件
今回の参加者は13名、人数はあまり多くなかったのですが、養護学校における、新しい取り組みとうことで、意見や質問、情報が多く出されました。次回は12月20日(土)を予定しています。
■Minnesota州MoundsView学校区でのホームスクール見学訪問
1997年10月21日にミネソタ州のMounds View学校区にある家庭学校(Home School)を訪ねて、その運営の動機や内容、課題、教育措置の選択などについてうかがいました。以下は、Amy Fisherさんという自宅でお子さんを教育するお母さんとのへのインタビューの様子です。FisherさんにはMatthew君7年生とBethanyさん4年生の二人を家庭で教育しています。以下のwebページでも詳しく紹介してあります。
http://www.ceser.hyogo-u.ac.jp/narita/minnesota97/home_school.htm
http://www.ceser.hyogo-u.ac.jp/narita/minnesota97/hs_interview.htm
Q なぜ、ホームスクールを始めたのか。
A 学校教育に不満があったわけではなく、子供たちが学校よりも家で勉強をしたい
という希望があったから。学校は学校でとてもいい環境だと思っている。読み書きの指導も家で行ったほうが、子供に合った教え方ができる。
●Miinneapolice市学校区教育委員会
先日楽しみにしていたパソコンが届きました。いろいろとお世話をしていただきありがとうございました。担任の先生に電話したところ11日に来て下さり色々と説明して下さったのですが初めて聞く言葉が沢山でてきてすぐにはおぼえられませんが、パソコンをなぶったり説明書を読んだりして私も勉強したいと思いました。さわっていると時間のたつのも忘れ、パソコンの前に釘付けにされてしまいます。子供達も土曜日に帰ってくる楽しみがまた一つ増えました。レポートの方は、私も少しパソコンに慣れないと感想も書けないかもしれませんので少し時間を下さい。養護学校の先生、うらやましがっているそうで、父兄の方でもほしがっている人がいるそうです。
●井吹東小学校なかよし学級から
平成9年10月末日現在
I 対象児 71名
幼児 5名
小学生 39名
中学生 15名
高校生 5名
卒業生 7名
II 診断名
脳性麻痺 46名
筋疾患 7名
髄膜炎・脳炎・脳症 5名
精神発達遅滞 4名
骨系統疾患 3名
自閉症 2名
その他 4名
III 訓練士 訓練児
医師 1名 17名
OT 4名 17名
ST 2名 33名
PT 2名 4名
IV 知能指数
最重度精神発達遅滞 20以下 22名
重度精神発達遅滞 35以下 17名
中等度精神発達遅滞 50以下 7名
軽度精神発達遅滞 70以下 9名
正常 70以上 11名
測定なし 5名
V 移動能力
なし 5名
寝返り 4名
這う 35名
歩行障害 15名
独歩 11名
記載なし 1名
VI 姿勢
臥位(座位保持装置) 15名
座位 28名
立位 28名
VII 言語能力
単語理解なし 4名
単語のみ理解 10名
文章理解 5名
単語発語 7名
文章発話 28名
読字 27名
書字 14名
VIII 入力装置
マウスでドラッグも可 27名
マウスでクリックのみ 6名
ワンタッチスイッチ 34名
タッチパネル 10名
キネックス 5名
IX 使用ソフト
1.おばあちゃんとぼくと 22名
2.ゴーゴーコニーちゃん 22名
3.Game to 2 play 13名
4.MES95 13名
5.キッドピックス 12名
6.MES96 10名
7.シンキングシングス 6名
8.MES97 6名
9.ゴジラ 5名
10.自作ソフト 5名
11.算数ワンダーランド 5名
12.日本地理チャレンジャーズ 4名
13.えでゅ 4名
14.サウンズ & シンボルズ 4名 *
15.リトルモンスター学校へ行 3名
16.なぞってポン 3名 *
17.ならべてマウス 3名
18.シンプルテキスト 3名
20.絵文字ワープロ 3名
21.モグドンの冒険 2名
22.ランドセル1年生 2名
23.キネックス・スキャンコミュニケーション 2名
(*はWin、その他はMac)
X ワンタッチスイッチ使用例のソフト
1.Game to 2 play 12名
2.おばあちゃんとぼくと 11名
3.ゴーゴーコニーちゃん 7名
4.キッドピックス 4名
5.MES95 4名
6.自作ソフト 3名
7.サウンズ&シンボルズ 3名
8.MES96 3名
9.MES97 2名
10.リトルモンスター学校へ行く 2名
11.なぞってポン 2名
12.ゴジラ 2名
XI 自宅での使用
コンピューター所有例 17名
インターネット使用例 2名
●「Speaking Dynamically Pro」の紹介
○「Speaking Dynamically Pro」の画面 その1
○「Speaking Dynamically Pro」の画面 その2
○「Speaking Dynamically Pro」の画面 その3
○「Speaking Dynamically Pro」の画面 その4
●「IntelliPic」の紹介
●「ものの仕組み大図鑑」
○「ものの仕組み大図鑑」の画面 その1
○「ものの仕組み大図鑑」の画面 その2
●神経衰弱
●静岡医療福祉センターのページを
●95・96年版のソフトも活用させてもらっています
1998年が皆様にとって良い年でありますように。