■新しい取り組みや製品の紹介
ALS 患者向け操作支援ソフト組み込み PC
 日立製作所は 2002 年 3 月 15 日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のパソコン操作を支援するソフトを組み込んだノート型パソコンの新機種「伝の心」を発表した。ディスプレイに表示されたアイコンや文字盤などの上を順を追ってカーソルが動く仕組みで、起動したいアプリケーションや入力したいテキストを示した時に、手元のスイッチで選択する。価格は 50 万円。4 月 15 日より出荷を開始する。
 従来機に搭載していた専用の電子メールソフトでは、画像以外の添付ファイルが受信できず、また、専用の Web ブラウザーでは各種サイトからファイルをダウンロードすることが不可能だったが、新機種では「Internet Explorer」や「Outlook Express」といった汎用ソフトを操作支援ソフトで制御できるため、添付ファイルの送受信/ファイルのダウンロードなどが可能となった。
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 このほか、特定の相手に新規のメールを作成するといった任意の操作を記録して実行できる「親孝行」機能を追加した。さらに、ALS が進行して動かせる身体部位が目や瞬きだけになった場合に、別売の CCD ユニットで目など顔の一部分の動きを検知して付属のスイッチと同様の操作ができる「表情スイッチ」にも対応した。表情スイッチの価格は、CCD ユニットや専用ソフトなどを含めて 9 万 8000 円。
 日立KE製品紹介-伝の心

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