2001年アメリカ合衆国個別障害者教育法(IDEA)第22回議会報告書


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報告書の要約

第一部 

経緯と背景

 第一部では、障害のある子供たちや若者に提供される特殊教育サービスに必要な背 景情報について報告する。第1モジュールでは、障害児教育の人的資源を活用するに あたり、少数民族のための高等教育機関(Minority Institution of Higher Education: MIHE)の重要性について記述する。また、教育省障害児教育局((Office of Special Education Programs:OSEP)が支援する、障害児を教える指導力の質の改 善を意図した少数民族用教師養成プログラムのいくつかについても議論する。  第2モジュールでは、妊婦が飲酒喫煙することと障害児教育との密接な関係につい て議論する。増加する飲酒喫煙とその影響、出生前にそれらの悪影響を受けた子供た ちのための出産時のサービス、OSEPの研究のイニシアチブなどをさらに議論する。

障害児教育の人的資源を活用と少数民族児童生徒のための高等教育機関の重要性

・少数民族出身で障害のある生徒を指導する訓練を受けた人員が求められている。し かし、僻地や遠隔地、市街地区では潤沢なサービスの提供では非常に厳しい状況であ る。さらに男性教師が強く求められている。
・文化的、言語的に多様な関連サービスの人員の供給は適切に行われていない。
・少数民族の高等教育機関のプログラムでは、スピーチ言語病理学、およびコミュニ ケーション障害のプログラムが、関連サービスの中ではもっとも普及している。
・MIHEを終了した者は、文化的に言語的に多様な障害のある生徒を教育することにお いて進歩を促進するかもしれない。また、文化的能力の発達にも大きく寄与すると考 えられる。こうした修了生は、連邦政府障害児教育の人的資源養成プログラムの 24%を占める。

妊婦の飲酒と喫煙:障害児教育との関わり

・飲酒したり喫煙したりする妊婦は、知的、行動的、情緒的な結果に帰着し、また障 害児教育に特別の関わりを持つ。
・出生前にアルコールとニコチンの影響を著しく受けた子供と、障害児教育のサービ ス受けることとは大きく関係していることは明らかである。
・OSEPは、現在いくつかの研究に資金を提供している。人的資源養成のプロジェクト は、少数民族のためのサービスを改善するためである。